ロジャース&ハマースタイン2世コンビの名作。日生劇場では30年ぶりの上演とのこと。
昔コンサートでメドレーを演奏したこともあり、CDも持っていますしビデオも観たはずなのですが「こんなにコミカルで楽しい作品だったのか!」というのがいちばんの感想です。これは王様役の北村一輝さんによるところが大きいように思います。はまり役ではないでしょうか?アンナ役の明日海りおさんも明るく華があり、子役たちもすばらしい。照明や衣装や舞台装置など演出も豪華。
それから特筆したいのがオーケストラです。最初の序曲から厚く豊かな響きがホールにいっぱい。それもそのはずで管楽器11人+弦楽器10人+パーカッション+キーボードの23人というぜいたくな編成です。ダブルリードやシンバル類のエキゾチックな音色と響きも効果的で、オケだけでもかなりの満足感でした。やはりアコースティックな生の音はいいです。そしてロジャースのシンプルながらたいへん魅力的なメロディーやハーモニーはまったく古さを感じさせません。
やはりいいものは時代を超えて胸に迫って来るものです。すてきな時間でした。
(2024.04.22)