“チェコ国外世界初公開”で話題の『スラヴ叙事詩』全20点が公開中の「ミュシャ展」に行きました。
※4年前に開催された「ミュシャ展」についての記事はこちら
◆草間弥生展も開催中(ショップは40分待ち!)
月曜日が比較的空いている(スタッフの方の話)ということでしたがそれでもかなりの人。ただ作品が大きく展示室も広いため、離れればほぼ画面全体を見ることができます。また絵の近くには人があまりいないのでそれほどストレスはありません。
ギャラリースコープ(単眼鏡)などがあればさらに便利です。
◆ここは写真撮影可能エリア(全5点)
それにしてもこの連作は圧巻。
大きさ、構成、人物の多様さ、徹底した描きこみ、ものすごい情報量とエネルギーです。
◆「イヴァンチツェの兄弟団学校」
◆同作品の画面下中央に描かれた石?と鉢植え
◆同作品の右下の人々
◆同作品の左下の人物(画面枠より手前に描かれている)
◆「スラヴ民族の賛歌」
◆同作品左下の人物と枝葉
◆「スラヴ菩提樹の下で行われるオムラジナ会の誓い」
◆同作品の左下のハープを弾く女性(モデルはミュシャの娘とか)
入念な画面構成や卓越したデッサン力はもちろんですが、人物ひとりひとりの表情や衣服の模様、装飾品、草花、樹々、小物などが徹底して描きこまれているのには驚きます。そしてその積み重ねが生むリアリティ。まさに「神は細部に宿る」です。
絵全体を見て、近くに寄って見て、また全体を見て、を繰り返しながら結局会場を2周。
見続けるうちになんだか演劇やミュージカルの舞台を見ているような気分にもなってきました。
◆キャンバスは紐で枠に取り付けられています
スラヴ民族の歴史やそれぞれの題材の内容を知ればさらに深まった鑑賞になると思いますが、予備知識がなくても十分楽しむことができます。(自分は「芸術新潮」で予習しましたが途中で挫折 笑)
全20点の中でいちばん好きなのはポスターにもなっているこの作品
◆スラヴ叙事詩の第1作目「原故郷のスラヴ民族」
空間と時間の広がりと流れを感じさせる幻想的な絵です。色あいもミュシャならでは。
「スラヴ叙事詩」と併せてアールヌーボー時代の作品も多数出品されています。
◆有名な「ジスモンダ」
◆連作の「四つの花」
今回初めて見たプラハ市民会館のために描かれた天井画や壁画もなかなかよかったです。
◆プラハ市民会館のホームページより(この天井画や壁面の人物画などが個別に展示されています)
◆ポスターも大きい!
◆平日ながら1階のカフェも満席
なお、ミュージアムショップは会場以上に大混雑。なんとかポストカードと一筆箋を購入。
◆作品リストは写真入りでGOOD!
同時開催中の「草間彌生展」は木まで「水玉」
◆新緑に赤の水玉!
(2017.04.17)