会場は日比谷のシアタークリエ
1960年に初演されてから世界最長のロングラン記録を持つという「ファンタスティック」ですが、全く古さを感じさせないどころかむしろ斬新に感じました。
舞台はこじんまりとしたサーカス小屋風で下北沢の小劇場の感覚。
大きな舞台転換もなく登場人物はたったの8人。
バンド4人が一緒に舞台上で演奏(ハープが入っているのが珍しい)。有名な「Try to Rimember」をはじめウェストサイドストーリーを思わせるようなナンバーも。
ミュート(黙者)というセリフのない黒子のような役者?が一人。
影絵や手回しの回転舞台などアナログ感いっぱい。
ストーリーも単純明快ですが、若者の恋や成長、悩み迷い、親子関係などいつの世にも共通するテーマがうまくまとめられていると思いました。
キャストも一人一人が実にはまっていて「謎の男」を演じる愛月ひかるさんは宝塚感満載ですし、アンガールズの山根良顕さんのひょうひょうとした演技に見えない演技?はなかなか良かったです。
愛月ひかるさん
山根良顕さん
シンプルですがいろいろな味が楽しめる中身の濃い舞台。ぜひご覧ください。
11/14まで上演中(当日券もあるようです)
舞台セット(終演後に撮影可)
(2022.11.1)