ガンの闘病生活を送る映画監督・岡本喜八の最晩年。
食事がのどを通らず、三食とも妻が手と心を尽くして工夫した「いのちのスープ」。本人はタバコをぷかぷか吹かしている。煙を食って生きている仙人の気配。
仙人、ついに妻に向かって「あなた、どなた。」
映画作りでも監督を物心両面支えてきた気丈な女は、さらにかわらず尽くす。
どのくらい経ってか、妻が散歩に出た後、仙人はそばにいた娘に
「あのひとと結婚してもいいか。」
娘、おおいにうなずき
「どうぞ、どうぞ。」
寝ては覚め 呆けても惚れる いのち妻
食事がのどを通らず、三食とも妻が手と心を尽くして工夫した「いのちのスープ」。本人はタバコをぷかぷか吹かしている。煙を食って生きている仙人の気配。
仙人、ついに妻に向かって「あなた、どなた。」
映画作りでも監督を物心両面支えてきた気丈な女は、さらにかわらず尽くす。
どのくらい経ってか、妻が散歩に出た後、仙人はそばにいた娘に
「あのひとと結婚してもいいか。」
娘、おおいにうなずき
「どうぞ、どうぞ。」
寝ては覚め 呆けても惚れる いのち妻