樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

ゆるゆると・・・

2010-05-12 11:35:03 | 日記
父の介護のために1日だけ上京してきた。
母がどうしても1日家をあけなければならず、
介護と食事の世話が必要だということで。

朝早くに家にたどりついた時、父の朝の支度を大方終わり、
母は顔をくしゃくしゃにしていた。
出かける仕度をして、お化粧をして段々外へ出かける顔になっていく。
母の顔にだんだん明るさが射し、美しい表情に変わっていく。
毎日介護の日々、そんな中で1日だけでも外出できることが、
母の息抜きとなることを願い上京したが、この表情をみると
ほっとした。

父も退院直後よりしゃんと立ち上がるようになっていた。
歩はおぼつかないが・・・居間まではなんとか歩けるようになっている。
家はいいですねえ~心温かな手当てがある・・とボソッとつぶやく父。
そんな父と庭を見ながらお茶を飲みながらゆるゆると時間を過ごす。

父は母のことを心配して、今日はどこへ行ったんですか?いつ戻るのかな?と。
母に何かあると自分はどうすることもできないから、心配なんだ、という。
決してはずさない腕時計をいつも見ながら、何時に帰ってくるのか気にしている父。

先客万来、お昼近くに義理の姉が、午後には叔母が尋ねてくれた。
せっかく来てくれたのだから、と父は大半を居間で過ごしていた。
午後、父は疲れたのか、2時間ほど昼寝をする。

父の洋服を着替えさせている時、電話がなったがとれなかった。
多分母が心配して電話をかけてきたのだろう。
娘の私だからできることがいろいろあった。

                                   

こうやって、父の世話ができるのもありがたいことだと思う。
父がいるからこそできること。

雨の中、戻ってきた母は飛びっきりいい表情をしていた。
1枚の水彩画を手にして。

右近としこ先生の年に1回の指導を受けてきたのである。
http://www.geocities.jp/jacktoshiko/gallary02.html#Anchor1456499


いつものように父と握手をして手を振った。
今回父は目頭を子供のようにこすり、口をへの字に曲げ
手を振ってくれなかった・・・