樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

蜻蛉のこと

2013-05-19 16:02:12 | 日記
目黒の大円寺の手などを清めるところに何故 蜻蛉の柄杓置き?
と、あれを見てからずっと考えていた。



左横にはチョウチョだったかな?もあったのだけど。
装飾だけでなく何か意味があるのだろうか。

どちらも飛ぶ、水周りで飛ぶものであるのだけれども。

つい最近読み直していた本に
「変態の美学」という項目があった。
羽化による変態を通じて成虫になる、ということへの美学

どちらも羽化するもの。

トンボは「勝ち虫」と言われていたことがあるようで
縁起のよい生き物として武士や茶人に愛されていた
親しみのある昆虫なんだそうだ。
また、蚊や蝿を食べてくれる益虫で害虫から米を守るとも。
その上秋、稲穂に実が実るそんな頃に沢山飛び交うため
豊穣のイメージもあったらしい。

日本人には身近なトンボ、東京でお目にかかれるのかな?

ご近所界隈のお散歩

2013-05-19 00:07:38 | 日記
やぼ用で五反田方面へ歩いて出かけた。
用事終了後、なんだか歩き足りずに
目黒川沿いの桜並木の下を目黒方面に歩く。
散歩途中のおじさん、おばさん、犬たちとすれ違いながら
目黒雅叙園下まで行き、その横にある結構急な古道「行人坂」を上がる。

途中にあったのが「大円寺」
山の手七福神の大黒様で有名らしい


ご利益あるといいなあ~
(こちらは布袋様?)


有難くもすべて7人がそろっていらっしゃる。


やっぱりめでたい 恵比寿様と大黒様



           

         それだけではなく、ここは五百羅漢の石像で壮観な眺め
                         
ここのお寺は江戸の大火、市中をほとんどを焼き払った大火の火元として知られ
その火事による焼死者を供養する為に祀られたものらしい。

もう一つ、歌舞伎の題材にもなっている「八百屋お七」
大火によって避難していたお七が避難先で出逢った吉三(きちざ)にまた逢いたし
と家に放火しのち火あぶりの刑に処せられた。その吉三が後々出家して先ほどの
行人坂を石畳にし、ここの地に身を寄せたという。この大円寺は火事の火元であった
ために76年間も再建を許されなかったが、後々再建され出家した吉三(西運)の
位牌などを引き取ったらしい。


トンボが柄杓置き、センサーで水が出る龍の口

大きな年輪を見せるイチョウの木は切られていたが、その周りには
その子孫達が新鮮な葉を茂らせている。


ここから目黒に一気にあがり、一休み
それから権之助坂(ごんのすけざか)を下りかむろ坂を上がり
目黒不動尊に寄る。ここは毎月28日が縁日で「目黒のお不動様」
として親しまれている。そう、子供の頃ここで心うきうきと縁日の
露店を「眺めた」記憶がある。露地物は食べてはだめよ!ときつく
言われていたので眺めるだけの縁日。ちょっと寂しい記憶も蘇る。
池ではのんびり亀が顔をだし、のんびりした境内。
幼き頃はもっと大きな境内だと思っていたのに・・・
今見ると思ったほど広くない。
自分が大きくなったからなんだろうか?

ここのすぐ脇に元農林水産省の林業試験場であった「林試(りんし)の森」が残っている。
どこへでも入っていってよく、原っぱもあり大きく成長した木々も
自然のまま育っていてのびのび感じる。



手足を好きなように伸ばした樹木は枝を広げ私たちに木陰を与え
新鮮な酸素を与えてくれる。ここに漂う空気は優しい。
鳥達も集い「共存」という言葉が浮かんでくる。

林試の森を抜けると最寄の駅、目黒線の「武蔵小山」が近い。

12,000歩を歩いた午後