樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

山梨百名山の黒岳

2013-11-24 21:22:50 | 日記


穏やかな晴天の土曜日
車の試走をかねて河口湖まで。
どうせドライブするなら・・・いつものことで
近くの山へ、秋の散策

御坂(みさか)へ抜ける旧道を走り「天下茶屋」へ向かう。
ここの茶屋は笛吹市から走ってきてトンネルを抜けるとすぐにある茶屋
トンネルを抜けると 突然素晴らしい富士山が!
(以前、この道を通って金沢へ戻ったときがあり、その時は夕方で振り向きざまの富士山
 一度ゆっくり来て富士山を眺めたいと思っていた処)

こんなふうにど~んと


旧道へ入ったとたん
日本カモシカの子どもに遭遇
冬毛をまとった幼顔
車に興味があるのか、人間の怖さを知らずか
逃げずにのんびりしたもんだ
カメラを出そうと思っていると、対向車が来て山の崖にのっそりと下りて行ってしまった。

本日目指すは黒岳(1792m)。天下茶屋の向かいに登山口があり
御坂トンネルの上を歩き始める事になる。

100メートルほど行くと太宰治の碑

「富士山には 月見草が よく似合う」


一気に尾根まであがり、40分ほどでまずは「御坂山」(1596m)
ここへ行くまでの尾根道には

こんな太っいミズナラの木(ミズナラはこんなに太くなれず涸れる事が多い)



槍投げの選手のようなブナ


ゆっくりペースのおじいさんが
思わずカメラを向けたくなる風景ですね!と優しいまなざしで眺めていた
ブナの廊下


ここには新緑の頃にもう一度来て見たい


もう少し歩を進めると、立派なブナが2本


紅葉も終わり葉も落とし終わった明るく静かな山
枝だけになった木々も冬前のひと時をのびのび過ごしている様子。
ゲラが巣を作ろうと木の幹を「コンコンコンコンコ~ン」とつついている音が響き
シジュウカラのような小鳥達が十数羽で賑やかに飛び交う

左手にはいつも富士山がつきまとい
そちらから吹く風は太陽に温められて、ほんのりと暖かい
右手からの風は驚くほど冷たい


「ひっち」って山梨弁で「ここ」という意味かな?


御坂山を過ぎ、4~5度ほどアップダウンを繰り返すと突然見晴らしが開け
右手に雪を被った山々が目に飛び込む


右から 塩見岳、赤石岳、荒川岳、いつか登ってみたい聖岳
もう少し右に目を転じると北アルプスの白き山々も遠望できる。


旧御坂峠に到着した頃にはお腹がぐ~
ここは三つ峠から登ってくる道とぶっつくところ
昔は出城があったらしく、土塁が残っていた。


ここらで富士山をながめながらちょっとお昼&コーヒータイム


茶屋跡うしろに 「御坂神社」



ここからまたアップダウン2回
標高は1792m、流石に吹く風も冷たく足元には霜柱のオンパレード




2時間ほどで着いた頂上はまったく展望がない
だけど、
ここから200m進むと

午後になり雲が出始め幕を張ったような富士山とキラキラ輝く河口湖


穏やかな日は続く
復路も同じ道・・・アップダウンを何度も繰り返し
落ち葉のカサカサ音を聴きながら

          自分の影を愉しみ
           

                  日差しを楽しみ
                  


                         木肌が面白い ナツツバキ(ヒメシャラ)やブナ、どんぐりの樹々をながめ
                         


                                気が早い、既に芽を出しているどんぐりを愉しみ歩く
                                 





富士山には 何が よく似合うんだろう