五十谷の杉
鳥越、今住んでいる地域の山をひとつ越えた隣村
そこに、5年保存しても腐らない名水があるときき、探しにいく。
この辺なんだけどなあ~と思いながら、
一山越えただけで全く違う深山の空気
そしてそこに暮らし、田んぼに目を手をかける農家の人びと
この土地を愛している・・・そんな暖かい空気が流れている場所
ゆっくり車を進めたのに
見つけられなかった
通りすぎてしまったのか・・・
とおもって引き返そうと思ったとき 背中にぞく っと来るものがあった
暗い森の中に大きく枝を広げている樹 があるではないか!
吸いよされるように近くに寄ってみる
手前に小さな鳥居
ちょっとお邪魔します・・・・とつぶやき
息を詰めてそっと触らしていただく
人間にもの申す・・・と喋りたそうだけど
じっとここに寡黙に立ち、どうも空と通じているのではないか?
と感じさせる
ふっと、トトロが大きなクスノキの下で大きく延びたり地面に頭を下げたりする動作を思い出す
私もそうしたい衝動にかられる
どこからか仙人のようなおじさんが現わる
道の先にある土蔵を一人で改造し住んでいるという
中には素晴らしく品と憂いと優しさを秘めた観音様と
「無」という書が飾れた部屋
仙人に教えていただき
無事 滔々と流れ出る柳原の水をいただいた
うまい!
この水、くせになる