樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

突然の出来事

2010-05-16 20:47:30 | 日記
事件は突然にやってくる。
昨日怪我をした。

顔面をぶつけて右眉毛下をスパッと切ってしまった。
まぶたが外れてしまった感じ。目の周りも腫れていて
お岩さん状態。

救急病院へ行ったら
顔面を打った場合は、脳神経外科へ回される。
若いやさしい女医さんが、診察してくれて丁寧に縫合してくれた。
消毒から縫い終わりまで約1時間
細い糸で縫っておきましたから、と。
何針くらいでしたか?と聞いたらはっきりおっしゃらない。
30針くらい?と問えば、少なくともそのくらいは縫いましたね、と。

突然のことはいつやってくるかわからない。
今日は少しまぶたが持ち上がり、片方の目がきくようになった。

人間両目でうまくバランスを取っている。両方から見て中心を決めている。
それが、片方だと、中心がずれてしまう。
両方あるものが片方になると、今までに当然行ってきたことができず
その左右の補完作用に驚かされる。

年をとるとこういったことが徐々に忍び寄ってくるのだろう。
それに慣れながら受け入れながらいけばいいのだが、こうやって
突然やってこられると不便でならない。

人間の機能ってずば抜けている!としか言いようがない。

ゆるゆると・・・

2010-05-12 11:35:03 | 日記
父の介護のために1日だけ上京してきた。
母がどうしても1日家をあけなければならず、
介護と食事の世話が必要だということで。

朝早くに家にたどりついた時、父の朝の支度を大方終わり、
母は顔をくしゃくしゃにしていた。
出かける仕度をして、お化粧をして段々外へ出かける顔になっていく。
母の顔にだんだん明るさが射し、美しい表情に変わっていく。
毎日介護の日々、そんな中で1日だけでも外出できることが、
母の息抜きとなることを願い上京したが、この表情をみると
ほっとした。

父も退院直後よりしゃんと立ち上がるようになっていた。
歩はおぼつかないが・・・居間まではなんとか歩けるようになっている。
家はいいですねえ~心温かな手当てがある・・とボソッとつぶやく父。
そんな父と庭を見ながらお茶を飲みながらゆるゆると時間を過ごす。

父は母のことを心配して、今日はどこへ行ったんですか?いつ戻るのかな?と。
母に何かあると自分はどうすることもできないから、心配なんだ、という。
決してはずさない腕時計をいつも見ながら、何時に帰ってくるのか気にしている父。

先客万来、お昼近くに義理の姉が、午後には叔母が尋ねてくれた。
せっかく来てくれたのだから、と父は大半を居間で過ごしていた。
午後、父は疲れたのか、2時間ほど昼寝をする。

父の洋服を着替えさせている時、電話がなったがとれなかった。
多分母が心配して電話をかけてきたのだろう。
娘の私だからできることがいろいろあった。

                                   

こうやって、父の世話ができるのもありがたいことだと思う。
父がいるからこそできること。

雨の中、戻ってきた母は飛びっきりいい表情をしていた。
1枚の水彩画を手にして。

右近としこ先生の年に1回の指導を受けてきたのである。
http://www.geocities.jp/jacktoshiko/gallary02.html#Anchor1456499


いつものように父と握手をして手を振った。
今回父は目頭を子供のようにこすり、口をへの字に曲げ
手を振ってくれなかった・・・




連休その後

2010-05-09 23:17:36 | 日記
5/8 富山県高岡市にある「ミュゼふくおかカメラ館」

織作峰子の写真展
SWISS 光と風

山岳写真の数々
シーニゲプラッテ、カルデンシュテーク、エッシネン、ツエルマット
行きたい!行きたい!


蒼き空と白き山、そして水
森閑とした木々、語り、かけあう木々と山々

行ってみたい
必ず行く
行かなきゃ

連休の出来事その③

2010-05-09 23:07:48 | 日記
山歩き2日目

最初の予定では違う道で戻るはずだったが、昨日の予定変更のため、駐車場所へは
同じ道を通らなければならなかった。
このメンバーの中心人物のポリシーは同じ道は通りたくない、違う道をなるべく
選ぶこと、人通りが少ないこと。

2日目の予定は大菩薩嶺。ここは登山口もコースもいろいろとある。予定としては
雲峰寺→上日川峠→石丸峠→大菩薩峠→介山荘
翌日小金沢山(秀麗富嶽12景の2番目)からの富士山を眺め、大菩薩嶺の頂上に立ち、
福ちゃん荘を経由して駐車場へ のはずだった。
が、歩く時間が短い?からか、別のルートをたどることになった。
地図とにらめっこし、小さな林道を見つけ(後から知ったことだが、ここは地元の
タクシー運転手も知らないところだった)、登山道途中の六本木峠から丸川峠を
経由して大菩薩嶺をめざす。途中の道はハイキングコースのように明るく高低さも
なく、薫風かおる快適な道を楽しむ。
           

     ドクターの足は、動いたからか収まるところに骨が収まって調子が出てきた。
      風のごとく歩き始めたから、悲しいかなもう追いつかない・・・

          
          おお~!!真っ白な富士山 清々しい やっぱり大きい!
          丸川峠からみる富士山に感動しきり。
          明日のご来光が楽しみになってきた。

ここから大菩薩嶺までの1時間半は北側斜面。丸川荘を出て2分くらいのところから登りに
入ったのだが、「アイゼン必要」の文字。ほんとかなあ~と半信半疑で歩いていると、
だんだん見えてきました白いもの。
結局1時間は雪の上を歩くことになったのだが、雪国育ちのみんなはあまり気にせず
アイゼンなしで普通に上がれる。さすがだなあ~と東京育ちの私は感心ばかりしていた。
ここまでくると、南アルプスの山々と富士山が・・・

                     
                      標高2057m
                      殿、記念すべき百名山79頂目 拍手!

賽の河原(旧峠)を経由して大菩薩峠(1900m)の介山荘に到着したのは2時頃だった。
          
まずはビールでのどを冷やし、明日の予定を確認。しかしこのころからもやがかかり、
どうもすっきり日の入りは見えなかった。
明日の日の出もこの調子だと・・・と心配。
この山小屋、小屋に入る時に一人ひとつプラスチック(使い捨て)コップを渡される。
これを食事のときも持参する。
廊下に設置したお茶をこのコップで自由に飲めること、布団を敷いてくれること、
そしてさすが山梨県甲州市!食事の際にワインがついた!
それぞれの山荘でさまざまな努力と工夫がなされている。快適な山荘宿泊

翌朝は思っていたとおり、富士山の陰も見えないほど霞がかかり、
ご来光も見れず空はあっという間にしらけてしまった。
これでは小金沢山へ行っても富士山は拝めないと、また予定変更。
二手に分かれてたくさん歩きたいチームと車を取りに同じ道を帰るチームとに
分かれることになるはずだった。が
もう上りの道を歩きたくない人、昨日上った雪道をアイゼンなしで下りたくない人・・
2度同じ道は通りたくない人・・・といろいろ意見があがりすべてのわがままを取り入れた
折衷案をはじき出した。最初の登り口に予定していた場所へ全員で下り、
車のところまではタクシー利用で戻るという案。全員一致で可決(笑
いいねえ~こういう融通の利く仲間は。

下山後一目散に立ち寄り湯、今日のお宿は温泉ではあったが、やはりその前に
この汗は流したい!
ブドウ畑を抜けワイナリーを横目にドライブを楽しみ塩山温泉甘草屋敷の観光を
して宿へ入ったが、やっぱりまだ歩き足りず、腹ごなしに結局約1時間裏山を
散歩した。

それぞれのペースでそれぞれの想いを抱えてこうして歩くこと。
雄大な景色に感動し、登山道に記憶を留める。それぞれの記憶、思い出。
こうやってうまく年を重ねていくことの楽しさを味わいつつある。

4日目にみた白州市からの甲斐駒ケ岳
あれは、きっと日本のK2
なんだか胸がキュンときた

連休の出来事その②

2010-05-09 23:02:20 | 日記
 

5/2~5
せっかく長く休みが続くので、金沢からでは行きにくい領域の山へでかけることになった。
異業種の人たちが、ただ山を歩くのが好きで、そして白山の自然を考える会を通して知り
合った。そんな仲間と歩く山々はいつも発見があり楽しい。

ひかり山学会といっていたが、今回から「平家の会」と改めた。
改名してから初の山行だった。

今回のメンバー4人:ドクター、山野草のエキスパート、殿そして私。
ドクターが足首を捻挫して3週間、病み上がりのためゆっくり歩ける・・・と思っていた。
いつも仙人のように山がけをしてそうな位早く歩く人だから。

事の始まりは中央高速道路のインターチェンジから・・・

降りるICを間違えて、予定の登山口についたのは予定より1時間遅かった。
だが、ここがこのメンバーのよいところ!すぐに頭を切り替えて別のコースどりにかかる。
臨機応変OKの仲間だととても気が楽。山の達人たちの相談している場面、それも楽しみの
一つとなる。
1日目に宿泊予定の小屋まで頂上経由で登り5時間半の尾根歩き、下り3時間を予定してい
たが、東京都水道源林を基点とする林道歩き2時間で三条の湯小屋についてしまった。
11時到着
         

      
     ハシリドコロ(毒草:これを食べた動物は気がふれたように走り回ってしまうらしい)
     小屋に近くになるとこの花が群生していた。しかし、そのほかは枯れ草ばかり・・・
     どうも鹿の害にあって、食べつくされているようだが、さすがにこの草だけは食べないから、
     目に付くというわけ。
     おひたしにしたらおいしそうなんだけど・・・

小屋到着後、ご主人と話していると雲取山まで登り3時間・下り2時間、
夕食前までには間に合うね・・・という言葉に流されて、昼食の大休止後、
荷物を小屋に置いて軽装で頂上をめざしてしまった。
標高差900m、三条タルミの中だるみ場所を挟んで最後の登りはきつかった~!
途中の登山道で3頭の鹿に出くわす。お互いびっくり。まだ若い鹿は、こちら
に興味深々でなかなか動かずこちらをずっと見つめる。

         
          最後の一踏ん張りをがんばるとあ~気持ちがいい山頂に到着(2017m)
          ここは東京都と埼玉県の県境。数歩歩くと埼玉県の道標あり。
ちょっと下がると山梨県。3県を股にかけた。

三条の湯小屋に戻ると、先ほどのご主人、
「え~?ホントに行ったの?がんばったねえ~!」とおっしゃる。
え?行かせるつもりで言ったんじゃないの?とあっけにとられたけどまあ、
ここは硫黄の温泉があるので、さっさと汗と文句を湯につかり流してしまった。
いいいで湯~♪♪これで明日は筋肉痛に悩むことはないぞよ!と。
食事をしながらご主人(3代目)の話に耳を傾ける。鹿の被害に山がやられてい
るため、鹿撃ちを始めたと。そう、食卓には鹿肉のローストビーフならぬロース
トディアーがついていた。そして外のかまど・薪で炊いたご飯。 
炊くのを失敗したらあと1時間待つのだぞ、と言われたが、おこげも美味美味!!