チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

再発治療の結果

2008年07月16日 | 中咽頭がん 闘病
7月15日外来の報告です。

まず、ダーリンひでの病状のおさらいを。
右の扁桃腺に癌ができ(中咽頭癌)、原発部が小さいうちに首のリンパ節に転移(I~IVまであるステージのIV)。昨年5月に手術にて右扁桃腺と、転移したリンパ節&念のため周辺のリンパ節を摘出。
年末に喉仏近くのしこりに気づき、年明けに検査したところ、首の前、右、左、後ろとリンパ節に広く再発。手術可能な領域を超えているため、放射線治療となりました。

抗がん剤は、全身に散らばったかもしれない小さな癌細胞をつぶすためで、再発している腫瘍を消滅させる効果はありません。そのため放射線治療が頼みの綱だったわけです。
6月20日に首のリンパ節を撮影していて、今回は3人の主治医から、それぞれの言葉で説明がありました。

<最初に診察を受けた放射線科のK医師>
普段から無愛想で言葉がきつく、下手に希望を持たせるようなことは決して言わないので、患者に敬遠されがち。でも本当は優しくて信頼できるベテランです。6月の結果に一言も触れず、次回の撮影予約を入れようとするので、「あのぉ、放射線治療の結果は…。」と尋ねると「治っています。順調です。」

<頭頸科のH医師>
新しく担当になったH先生は、日本屈指の頭頸外科医で、頭頸癌手術の教本をたくさん書いています。国立がんセンター東病院の手術部長さんです。
「腫瘍は小さくなったし、新しい腫瘍もできていないし、治療はうまくいっています。」

<内科のM医師>
腫瘍の縮小の件のほか、白血球減少のことなど、お話がありました。

まとめると…
ダーリンひでの首の腫瘍は、残念ながら放射線治療で消えませんでした。でも、死んだ癌細胞でも画像には写ります。放射線治療を終えたのが4月1日。撮影まで2か月半ありますから、生きていれば動いているはず。それが小さいままなので「亡骸」とみているようです。月に1度の外来も、8月は免除されました。

ここまでの経過は奇跡と言えると思います。懸命の治療をしてくださった病院のスタッフと、そして辛い治療に耐えたダーリンひでが起こした奇跡です。
ただ、一度は消えても再度あらわれたり、叩かれたように見えて動き出したりするのが癌細胞の怖いところ。今後も定期的に検査をして、動いていないかチェックしていきます。
次回は9月。どうか、どうか癌細胞が死んでいますように!!

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