チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

絶妙のタイミング

2010年05月01日 | 中咽頭がん 闘病
遠方の病院で治療を受けてきたダーリンひで。
けっして、地方より首都圏の病院を求めたわけではなく、事情があってこういう経過をたどってきましたが、いつかは地元の病院にお世話になる日がくるとは思っていました。

これまで受けていた化学療法は、24時間点滴の入院治療でしたが、次に使うとしたら、通院投与の「タキソテール」、その次は経口薬の「TS-1」でしょうし、遠距離通院が無理になることは予測できます。

問題は、タイミングでした。

それまで治療してきた病院から、転院をすすめられる時、「見放された」という感情を持つ患者さんは多くいます。病状の悪化や、緩和医療への移行と重なった場合は、特にそうでしょう。

また、ダーリンの病気が進行したり、副作用が重なったりして、体力的に通院できなくなる可能性もあったわけです。フラフラになって「ひでさん、もう通うのは無理ですから、近くの病院にみてもらってください。」などと言われたら、絶望感はかなり強いはずです。

現在はまだ体力もあるし、痛みや苦しさといった症状もなく、日常生活が送れています。
地元の病院で抗がん剤を投与はしますが、国立がんセンター東病院と縁が切れてはいなくて、消化器内科の主治医が、これまでどおり治療継続や薬の変更といったフォローをしてくれますし、放射線科の主治医のフォローもあります。
つまり、間隔はこれまでよりあきますが、遠距離通院もまだあるわけです。

がんセンターの先生がたとつながっていることで、ダーリンも安心して地元治療が受けられますし、こうして、少しずつ地元病院にシフトしていければ理想的だと思います。
こちらの病院も受け入れ体制が整っていましたし、とても良いタイミングで紹介していただけたと感謝しています。

ただ、この地元病院で終わりではなく、すでに緩和ケアの話も出ていますので、今度は、緩和ケア病院へのシフトも進めていかなければなりません。

ダーリンひでが心穏やかに過ごせるよう、努力していこうと思います。
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