チェコ暮らしの記録

チェコのプラハでの生活

プラハの住宅事情 (2)

2020年03月09日 | チェコ プラハ日常
今回は、個人でプラハの部屋を探すときの、主な方法3つについて書きます。

一つ目は、ごく当たり前ですが、仲介業者。インターネットで Praha, rent, flat などのキーワードで簡単に見つかります。英語サイトが多いので、チェコ語が苦手でも安心ですね。
注意してほしいのは詐欺。チェコだけでなくヨーロッパじゅうで賃貸詐欺が横行していて、プラハでも私の友人を含め、多くの人が被害に遭っています。
「プラハの物件ですが、オーナーがスイスに住んでいます。会えませんが質問は気軽にどうぞ。」などと言われて、親切な「オーナー」とメールをやりとりした後、「ほかにも希望者がいるので、契約したいなら、すぐにxxか月分を振り込んで。」と言われるのです。
日本人の友達の一人は、お金を振り込む直前に気づいて、事なきを得ました。
プラハに住んでいても騙されるのですから、日本からネットだけでやりとりする場合は、よくよく気をつけてください。

二つ目は、言語学校で会った日本人女性たちがしていた方法。
プラハ入りする前に、チェコに長く住んでいて世話役のように面倒をみてくださる日本人に頼んで、アパート探しから契約までをしてもらうのだそうです。必要な物をそろえるのも事前にお願いしておき、到着したときも「布団がない」と言ったら、すぐに手配してくださったそうです。生活が始まってからも、部屋の設備の不具合も(大家さんではなく)そのかたに連絡。引っ越してすぐに、違うエリアのほうが良かったな~と思って、すぐに別のアパートを手配してもらった、というかたもいました。
また、部屋以外にも、滞在中に病院へ行くときの付き添い兼通訳などもお願いしたそうです。もちろん、時間と手間をかけていただくわけですから、その都度、きちんとお金の支払いは必要です。

この方法をとったかたたちに共通しているのは、毎週金曜夜に催される「日本人の集まり」に出席するなど、日本人コミュニティーでの付き合いが多いこと。やはり安心感がありますものね。このかた(男性)は、プラハに住む日本人には名前がよく知られたかたですから、プラハに来る前からネットなどで日本人コミュニティと関わりを持っていれば、直接連絡がとれなくても、どなたかに紹介していただけるでしょう。

三つめは、私の場合です。
私はとりあえず、学校の寮に申し込み(ビザ申請に必要な書類を語学学校経由でもらえるから)、プラハ生活を始めてから、チェコ人にプラハのいろいろな場所を案内してもらったり、治安が良くない場所の情報を教えてもらったりして、自分のお気に入りのエリア=移り住むエリアを決定。
インターネットのフラットの情報交換サイト(仲介業者などを通さずに直接やりとりする)を利用して、フラットシェアを開始しました。寮に住んだのは4か月間でした。一人暮らしではなくシェアにした理由は、電化製品や台所用品などほとんど持っていなかったのと、チェコ語を話す環境が欲しかったからです。

情報サイトも検索で見つけられます。チェコ語の書き込みが多いサイトはチェコ人やスロヴァキア人などチェコ語が話せる人が集まっていて、学生も多く、安めの物件もあります。対して、英語のサイトには、仕事でチェコにやって来た外国人が集まります。
部屋の設備(家具付きが多い)や家賃はもちろん、シェアする人の国籍や性別、話せる言語や趣味の紹介や、どのような関係を望んでいるか(ただシェアするだけでなく週末に一緒にハイキングなど行ったり、夜に一緒に飲みに行く人を希望 など)を記載する人もいます。
一つ目との違いは、仲介料の有無だけではありません。前者は物件に着目しますが、三つ目では「人対人」になるのです。

いずれの場合も、ビザ申請用書類が必要なかたは、オーナーとの契約についても確認してくださいね。
募集の際に「ビザ申請のための書類可」と明記している場合もありますが、シェアの場合、それぞれの人と契約してくれるオーナーは少なく、ほとんどの場合、契約者は一人。その人がだれかとシェアしても、契約者以外はオーナーからの書類はもらえません。
チェコでは「また貸し」も普通にあります。私が寮を出て初めてシェアしたフラットも、オーナーと契約しているのは、スロヴァキア人(Aとします)。A自身は住まずBに貸す。Bは1部屋を自分が使い、残り2部屋のシェアメイトを募集(私も含む)。私たちはBに言われる料金を毎月渡していました。BとA、そしてオーナーのお金の取り分はわかりませんが、複雑ですね。

チェコの不動産は、オーナーの名前と住所がWebサイトで公開されていて、私は仕事の関係で、そのサイトをチェックに使うのですが、あるかたがチェコ人オーナーから書類をもらったあとすぐに、オーナーがチェコ国外に住む外国人に変わっていたことがありました。ネットに公開されているオーナー情報と、書類の名前が違うのでビザ申請などでは書類は無効です。
三つめの方法で自分で探すかたは、オーナーさんとのやりとりにもご注意くださいませ。

コメント    この記事についてブログを書く
« Krakov クラコフ 後編 | トップ | 同乗出勤 »

コメントを投稿

チェコ プラハ日常」カテゴリの最新記事