先月の22日の地元紙、京都新聞に『北野天満宮の梅開花 厳冬で10年間で最も遅い』という記事がでていました。
「梅の名所で知られる北野天満宮で22日、早咲きの梅が開花し た。
白いかれんな姿が、参拝客の目を楽しませている。
過去10年で最も遅い開花となった。12年前の1月22日に菅原道真の没後11100年を記念して植樹した白梅の「雲龍梅」で、2輪が咲き、まわりのつぼみも 膨らんでいる。」というものです。
記事にあるように、今年の開花は遅いようですが、「天神さんで梅が咲いている」という声が私にも聞こえはじめてきましたので、昨日行ってきました。
まだまだ早咲き梅が咲き始めたところですが、ロウバイとともに春の息吹きを感じることができました。
北野天満宮の梅と言えば、
菅原道真の「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」が有名ですが、京都市民にとっては、梅の名所でもあります。
訪れたときは厳寒の朝でしたので、まだ参拝者は少なかったです。
まず、目に入るのは楼門です。
楼門を越えると、境内全体に梅の木が植えられているのですが、全体的にはこれからというところです。そんななか、数本の木々の梅が開花しています。
ロウバイはかなり咲いています。
ロウバイはロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、1月から2月の真冬に淡い黄色の花を咲かせ、その花からはとても甘い香りがします。
京都新聞にも出ていた、本殿北側の「雲竜梅」は見頃と言っていいでしょう。
北野天満宮は学問の神様としても有名で、毎年1月頃は受験生が非常に多くなります。
受験生かはわかりませんが、学生服姿の一行が本殿に向かっています。
中門の天井部分の装飾が気に入りましたので、写真におさめました。
天神さんといえば牛と思い浮かべます。
神社の参道に石造りや銅製の牛が置かれています。
筑紫まで菅公のお供をしたという伝説がありますが、どうも新しい解釈のようです。
北野天満宮の前史の北野社は、もともとは農耕に際しての祈雨のため雷神を祭っていました。古代の人びとは、祈雨、豊穣のために牛馬をして供養してきた歴史が背景にある、と以前何かの本で読んだことがあります。