今日は日曜美術館アートシーンを紹介します。
現在東京国立博物館で『クリーブランド美術館展』が開催されています。
そこで展示されている一部の作品が、日曜美術館アートシーン特別編で紹介されました。
是非行ってみたい展示会ですが、会場が東京と福岡では遠くて、行けそうにありません。
非常に残念です。
敗戦後、多くの日本の美術品が海を渡りました。
世界のさまざまな美術館で、日本の美術品が展示されのはうれしい反面、日本国民が気軽に国内で見れないという、忸怩たる思いもあります。
今回は里帰り展示ですが、わが国の先人たちの素晴らしい絵画を是非、多くの人に見てもらいたいと願う次第です。
放送で紹介された作品を紹介します。
会場に入るとすぐ目にする作品
「伊年」印 雷神図屏風(江戸時代)、絵師の名前は不明です。
印から俵屋宗達の工房で作成されたものでしょうか。
宗達の国宝「風神雷神図」に似ていますね。
参考までに、建仁寺の国宝、俵屋宗達の『風神雷神図』です。
河鍋暁斎「地獄大夫図」(明治時代)
春屋宗園「霊昭女図」(室町時代)
クリーブランド美術館のコレクションの礎を築いたのは、GHQの美術顧問をつとめたシャーマン・リーです。
彼は、東洋美術の研究者として日本文化を理解し、平安から明治まで幅広いジャンルの作品を収集しました。
雪村周継「龍虎図屏風」(室町時代)
神業のような筆遣いで知られる異端の水墨画家
龍虎の表情に愛嬌があります。
深江蘆舟「蔦の細道図屏風」(江戸時代)
伊勢物語より、東下りの一場面
馬をひく従者を待たせるのは在原業平。
峠でであった修行僧に都に残した妻への手紙をたくし、見送る場面です。
展示会ではもっと素晴らしい作品が見られることでしょう。
東京や福岡の方々には、見ておかれることをお薦めします。