京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

昨日の桜、インクライン、岡崎疎水、無鄰菴

2015-03-31 16:55:34 | 2015 桜

昨日の醍醐寺の帰り、蹴上駅で降りて、インクラインを歩くのが毎年恒例です。
醍醐寺の桜は、ほぼ満開で見頃だったのですが、インクラインはまだ2,3分です。
しかし、今日気温が非常に高かったので、一気に見頃になったのではないでしょうか。


























画像には人が写っていませんが、インクラインを歩く方々は非常に多いです。










インクライン終点です。





通常はインクラインから南禅寺や御屋敷通りを歩くのですが、
見頃には少し早かったので、久しぶりに 無鄰菴に寄りました。





今、青苔がきれいになりつつあります。










青苔に落椿















ツツジがそろそろ開花しそうです。






岡崎疎水は桜並木が見事なのですが、まだ、2,3分咲きです。
十石舟が営業を始めています。
























醍醐寺の桜

2015-03-31 05:23:54 | 2015 桜

京都を代表する桜の一つ、醍醐寺の桜を見に行ってきました。
前日の日曜日一日中降り続いた雨も上がり、晴天で絶好の花見日和でした。
醍醐寺の開門は9時ですが、地下鉄を乗って着いたのは8時半です。
でもすでに大勢の方々が、開門を待って行列ができています。

まず入ったのは霊宝館です。
ここの大枝垂れは圧巻です。
















大枝垂れ以外も見頃です。










桜の根元に咲くすみれ。





霊宝館の外を一周できるのでうが、見頃の桜で満たされます。























これも見事な枝垂れです。




















霊宝館を出た境内も桜が見頃です。












国宝唐門










山門です。






三宝院に入ります。
入ってすぐの大枝垂れ、これも見頃です。










大枝垂れの力強い幹















憲深林苑の桜です。




















今年も醍醐寺の桜、堪能できました。
地下鉄東西線の醍醐駅から15分ほど歩くのですが、途中、桜、レンギョウ、
ユキヤナギなども咲いていて、楽しい散策になります。






追記

三宝院の桜を見ると、必ず思い出す絵画があります。

昭和の名画100選にも選ばれた、奥村土牛の作品です。
「醍醐」1972





桜を描くと言えば、大概は咲き誇る花を描きます。
しかし、晩年の土牛が描いたのは、幹です。

優雅にしな垂れる花びらは、やわらかな陽射しをまとい、透けるような美しさです。
醍醐寺三宝院の桜に出会ったのは74歳、師匠の7回忌法要のときです。

ここの桜に究極の美を感じた土牛は、数日にわたり写生に没頭しました。
それからおよそ、10年、今年こそとの思いで書き上げたのが「醍醐」83歳の作品です。
流麗な線を重視する日本画にあって、土牛の絵はその常識と大きく異なるものでした。
輪郭があいまいにもかかわらず、奥行きと質感を感じさせる花びらは、薄い色を100回以上も塗り重ねるという手法で描かれています。