赤石山脈の兎岳(2818m)を真東に望むしらびそ高原(1918m)の南端に、下栗(しもぐり)の里(800m〜1100m)という高所集落がある。縄文時代から続く山地集落で、かつてはわが国有数の僻地だった。最初にこの地にたどり着いたのは、陸路の無い山峡の天竜川を舟で遡り、更にその支流遠山川を遡って尾根を登り、住むに絶好な湧水のある日向斜面を見つけた、ごく少数の人々だった。今より気温が3℃〜5℃ほど高か . . . 本文を読む
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