道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

若見え

2024年12月15日 | 人文考察
東北アジア人(新モンゴロイド)は、一般にヨーロッパ人やアラブ人・インド人(コーカソイド)と較べると、瞭らかに若見えである。10歳は若く見えるのではないかと思う。

新モンゴロイドは、雑駁な理解かもしれないが、形質が遺伝性を獲得するほどの長い期間(数万年以上)を、食料の乏しい極寒の地に住み、栄養不足の環境で世代を累ねて来た。そのため、男女共に、より食が豊かだったコーカソイドに比し人類としての肉体的完成度が低く、幼形成熟(ネオテニー)の傾向が強い。全体がまだ未完成なうちに、生殖能力だけ完備するのも困るが、種の滅亡を防ぐ自然の配慮だから仕方がない。
完成度はホルモン量で調節され、体格体形や性徴に顕れる。男性の場合、筋骨、髭、禿頭に、女性は乳房と腰に。身長は男女に共通する指標である。

西欧人、アラブ人たちと比較すると、東北アジア人の容貌は、一言でいうと若見え幼な顔である。
幼形成熟の特徴は当然皮膚にも表れ、肌がすべすべしてシワが少ない長所もある。

若く見えることは好いことだ。特に女性にとって、若見えすることは大変なアドバンテージである。
男性というものは、種の保存のための自然的要請から、高い妊娠率を予想させる若い女性を好むように創られている。男性が若い女性に惹かれること尋常でないのは、遺伝子が自分の子孫を増やすよう命ずるからであるとか、何処かで聴いたことがある。

私たちは、祖先のおかげで、若見えという格別の恩恵を受けて生まれて来たことを感謝しなければならない。
欧米では、失われた若さ美しさを取り戻すために、千金・万金を投ずる人たちも数多いようだ。徒労とわかっていても、それをしないではいられないのだろう。

近年は容貌の若見えだけでなく、筋肉のトレーニングで、肉体も若見えに改造できるようになった。ジムで強迫観念的にエクササイズに励むのは、欧米人から起こった風習である。

若くは成れないが、若く見せることは容易にできる時代になったようだ。
容易にはなったが、無理をしてはいけない。ムリムキを招き、ムチャに陥る素である。



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