人間社会の歴史において、多数派が少数派より正しかった例を私は知らない。むしろ多数が全員一致したような考えは、危険な扇動者が案出したもので、彼自身の栄達と保身にしか繋がらない。彼を支持した人々は、当人と共に破滅に導かれた。斬新で卓れた考えが、扇動者から提示されることは絶えてない。卓見は常に少数派のもの、傑れた知恵を多数で共有することには無理がある。大勢の人々が納得する案は、常に最大公約数的で平凡な考 . . . 本文を読む
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