その日は、午前に夫婦揃って歯科の治療を受けたので、昼食は柔らかいものが好いと、「伎倍の茶屋」のうどんを食べることにした。
店頭の農産物の平台に「三方原産馬鈴薯」が置かれていた。
来園の婦人たちの中の1人が、三方原の赤土で育った馬鈴薯は格別美味しいと、誰彼かまわず旺に宣伝していた。煽られた家内は5袋も買ってしまった。
うどんを食べ、冷たい甘酒を飲んだ後、公園内を散策した。たった一輪、 ナツツバキが咲き残っていた。
ザクロの花も咲いていた。
車に乗り込む前にソフトクリームを買う。
お酒をやめてほぼ一年、家内の観察では、飲んでいた頃より、甘いものを好むようになっているらしい。
「ソバーキュリアス」は日本では定着しなかったようだが、老生には脱アルコールへの最適な指針に成った。
アルコール漬け社会で、素面(しらふ)を嗜好する奇矯さを面白がる人が少ないのはよくわかる。イギリス人ならではの発想というほかはない。日本人はユーモアに欠けるから、真正面から断酒・禁酒などと鉢巻を巻き締めて頑張る。その結果挫折を繰り返す。
お酒を飲まない生活は、快適性の追求だったのだろうか?飲むことに快適性を求めて齢を重ねてきたが、飲まないことに快適性があるとは、想いも寄らなかった。発想の転換というものだろう。
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