自然農法でカリフラワーをつくってみた。この農法では、土の中の微生物のバランスを重視する。化成肥料は用いず、有機肥料であっても動物性のものは使わなかった。もちろん農薬も使わない。その結果、全ての株の葉は虫食いで穴だらけになり、中には白い花蕾を着けない株も発生した。
それにしても、これまで害虫の青虫をどれだけ捕ったことか。無農薬栽培が、いかに困難なことかを身をもって知った。
キャベツやブロッコリー、カリフラワーなどアブラナ科の野菜はモンシロチョウの食草で、このチョウは当地のような暖かい地方では年に6回から7回発生するという。その幼虫は、サナギになるまでの1ヶ月の間葉を食べ続けるというから、冬を除き、これらの野菜は幼虫の食害を受け続ける。
駆除は幼虫の青虫を見つけてつまみ取るよりほかなく、それが日課となった。数日でも間を措こうものなら、その間に脱皮して大きくなった幼虫の食事量は倍増し、葉はまたたくまに葉脈だけの無惨な姿になる。成虫の雌は、4~5日の間に500~1000個も卵を産むというから、ひとつの株で幼虫が見つかったら、周りのすべての株に幼虫がいると見てよい。
サナギになって冬越する筈の青虫は、暖冬のせいもあってかまだ旺盛な食欲を失わず、ついには穫り頃に膨らんだ花蕾までも食べ始めた。
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