内閣人事局を牛耳り、どれほど省庁官僚に睨みを効かせようと、しょせん内閣官房長官は弥縫の人。総理が選んだ女房役である。内閣官房は、行政機関のラインでなくスタッフである。
官房長官はメディアに露出することが多い。閣内の連絡・調整と閣外への通知・広報などが主務で本質的にはスポークスマン、創造的な政策を実現する職務・役席ではない。
だが官僚人事権を掌握して以来、仕事の性質が微妙に変化し、それまでの総理の女房役から、現代版大目付兼若年寄に成り上がった。今や他の国務大臣より、官僚に畏れられる存在である。
そうではあっても、有能な官房長官必ずしも総理大臣の器量の持ち主とは限らない。官房長官までが能力の限界ということもあり得る。安倍内閣の引継ぎ政権には、楽観も悲観もできない。
自身の選挙区での後継に不安があり現ポストを死守したい二階氏、新政権内での自派閥の優位を確保しキングメーカーとして振舞いたい麻生氏、何が何でも石破氏に総理の座を渡したくない安倍氏、三者三様の事情と思惑の一致点が、菅氏の登板であろう。
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