道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

天龍浜名湖線東ルート

2019年06月16日 | 人文考察
天竜浜名湖鉄道の西ルートは、2月に
ユリカモメを見るため佐久米駅に行ったときに、西鹿島駅から下り終点の新所原駅まで乗った。西鹿島駅から上り終点掛川駅までの東ルートには、遅ればせながらこの齢になって今回初めて乗る。いつでも出来ることはとかく後回しになる。これで漸く、全線の車窓風景を眺める望みが叶った
 
西ルートは浜名湖の眺望に魅力があ
るが、東ルートは線路の両側を高さ30mほどの低い丘陵が遠く近く並行し、水田や茶畑、森林の緑溢れる景観が続く。
車両が低い丘陵を開削した切り通しの中を通り抜ける瞬間、両側の窓際に深緑が迫って車内まで緑に染まり、涼気に包まれる。さながら緑のトンネルを通過しているような錯覚にとらわれた。丘の高さが低いことが、この路線をトンネルの少ない開放感のある鉄道にしている。
1両だけのディーゼルカーを運行する
ミニ路線。朝刊で山野草展の開催を知り、急に思い立った半日の電車旅だったが、梅雨の中休みの好天に相応しいかった。

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