近頃テレビを見ていて思うのは、ワイドショーの陳腐化が著しいこと。 どこの局の番組も、MCの高齢化が進み、出演コメンテーターの顔ぶれに新味が乏しい。その陣容で、当たり障りのない題材を取り上げ、その日その日を恙無く過ごしている感じがする。
テレビ業界の徹底した制作コスト削減の波は、ワイドショーのような、元々比較的低コスト(と思われる)番組にまで及んでいるということだろう。
このタイプの番組は、もはや時代に合わなく成りつつあるのかもしれない。
視聴者に代わってMCが様々な題材に広く興味を示し、それぞれ専門家に解説を求め、コメンテーターの意見を聴き、話題を発展させていく手法の斬新さも、60年も続けば視聴者に飽きられる。
インターネットのない時代、1965年に始まったワイドショーは、視聴者に大きな満足感を与えた。しかし今や、テレビに依存することなく情報が得られ、誰もがSNSで情報の出し手にもなれる時代、めいめいが独自の見解(伝聞にしても)を発することが自由にできるインターネット環境下では、情報源は多様かつ無数である。テレビの存在意義が薄らいで来たのは当然かと思う。
ワイドショーで取り上げる話題は、ほとんどの視聴者が既に知っているものばかり、斬新さに欠けるのは否めない。
コメンテーターたちのコメントも、各局大同小異、独自性を発揮出来ていない。制作スタッフと出演者の間に馴れ合いが生まれ、能力本意で出演者を選抜しなくなったのだろう。10年1日の如き勉強不足のコメンテーターは、視聴意欲を失わさせる要因のひとつである。
茶の間に時事の話題・情報を届ける番組としてのワイドショーの役割に、黄信号が点った状態にあるように思える。マンネリ化は著しく、制作の目的とシステムが、内外の社会の情勢変化と乖離しつつあるのは明らかだ。各局共に新味のある番組がつくれないのだろう。
ワイドショーは有能なMCと機智に富んだコメンテーターたちの闊達な意見が、番組を盛り上げて来た。
魅力ある有能なMCが減っている。視聴者を惹きつける優れた新人MCが出なければ、番組の魅力は盛り上がらない。人材に問題があるのでなく、この種の番組をつくる制作側のスタッフが惓んでいるのかもしれない。
斬新性も分析性も乏しいコメントを長々と聴かされるのは、局にとっては電波の無駄遣い、視聴者にとっては時間の無駄遣いということになるだろう。視聴の意欲を失わせる最大の要因は、誰とは言わないが冗長な発言を繰り返すコメンテーターにあると思う。
報道への接し方が日本と異なる欧米では、報道・エンターテインメント・スポーツ・政治経済・ドラマなどジャンルごとにコンテンツを流し、視聴者は適宜チャンネルを横断して視聴するという。視聴者が専門的な番組か総花的な番組かを選べる、すなわち番組選択が局任せでないところに、日本との大きな違いがある。テレビ試聴は局を選ぶでなく、番組種別とその優劣で選ぶのが本筋だろう。
最近弁護士も変な人がいますし、社会学者とか言う若い兄ちゃんはお笑い芸人かと思いますが、関東は知りませんが関西は殆どワイドショー的な番組は吉本興業が仕切って
おまけにコメンテーターは元ジャニーズのちょっと高学歴の人が出てますが、専門分野でもなくただの見慣れた顔?の人が並んでいて
ほんとに質が下がりましたね、
初めのうちはスポンサーの赤字で放送局が思うような番組が出来ないと言っていたので
仕方無いかあと思いましたが、
今は関係なくアナウンサーでさえニュースを読まなくなりAI 任せで番組MCはレポーターの
ビデオ紹介で話すと言う事が少なくなり
放送局のアナウンサーなんて質が下がり
いらないと思います。
こんにちは。
コメント有難うございます。
やはり、テレビ局の手抜きが、明らかになって来たのですね。
真摯に視聴者に向き合わない、視聴者を軽んじていることが、全ての因だと思います。
いつも有難うございます。
芸能プロダクション主導のワイドショー番組の質が下がり、視聴に耐えなくなるのは当然ですね。
関東でも芸能プロダクションへの丸投げのような番組(クイズ・旅・グルメ)が隆盛です。大河ドラマなどは、芸能プロダクションの指揮のもとに制作されているのではないかとの疑いを拭えません。
テレビ草創時代の数々好番組を知る者には、現状は惨憺たるものに見えます。
老いの繰り言になりますが。