寺島進というヴェテラン俳優が居ます。映画でもテレビでも、バイプレイヤーとして好演を重ね、揺るぎない地位を築いてきました。老生は、この人とか本田博太郎のような、不埒な雰囲気を出すのが巧い脇役が好きなのです。
ある日、アランドロンの出演映画のDVDを視ていて、彼と寺島進の顔の骨格とパーツが似ていることに気づき愕きました。特に、皺が増えた中年以降の顔がよく似ています。酷似しているというより、カリカ . . . 本文を読む
久しぶりに、浜名湖ガーデンパークを訪れた。
2004年の花博から14年、植栽した樹木はよく茂り、手入れの行き届いた芝地や水路・橋などの構造物によく調和している。浜名湖畔の一画に、安定した緑地景観が復元され、イベントに頼らず園地そのものが人出を誘っているように感じた。人工景観であっても、優れたデザインが自然を凌ぐこともある好個の例だろう。
訪れた人たちが広大な園地で自由にそれぞれ持参した . . . 本文を読む
私たちは、同時代の人物ですら、評価を定めることが難しい。人物の評価は評者の数だけあると思って間違いない。多勢の主観が収斂してひとつの確かな評価に定まるものでもなく、様々な評価があって好いと思う。まして歴史上の人物となると、文献史料を読み漁って書物に著した少数の歴史家たちと、その著作を読んだ多数の一般読者たちの受け売りがあるだけで、実際にその人物に接した人は現存していないから、まさに「群盲象を評 . . . 本文を読む
車を罷めて三年になる。現代社会の利器を捨てたらどうなってしまうかと当初は危惧したが、さほど困難な事態にはならなかった。緊急の時は同居する家族に車を出して貰えばなんとかなる。遠隔地へ行楽の利用を除けば、都市の公共交通の整備は充分で、日常生活で移動にさほどの支障はない。徒歩での移動距離は飛躍的に増えたが、それも健康への恩恵を考えれば苦にならない。
時速4kmの徒歩の世界に身を置く . . . 本文を読む