てんちゃんのビックリ箱

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高齢者になる前に準備しておくこと

2019-06-08 22:49:48 | 日記

 先日 義父の介護の件で記事を書いた。
 介護をしていると、自分が高齢者になった時(すぐなってしまうのだが)を考えて準備しなければと、勉強になる。

 暫く前からやや認知症があったが、正月以降の病気で急激に体力が落ちた。それまでは、子供の頃の軍事教練、その後の学校や職場でのテニスを中心とするスポーツに一生けん命だったことがあって、非常に体幹はしっかりしていた。そのため私から見て頑張るなという身体の動かし方をすることはあったが、安定していて心配することはなかった。

 しかし体力が落ちると、一気に彼自身の慣れた行為が危険行為になってしまった。特に危ないと思うものは以下のようなことである。
 ・靴を履くとき、座らずに履く。
 ・ズボンを履くとき、また靴下をはくとき、立ったままで履く。
 ・ベッドにあがるとき真正面から登って、それから寝る。
 ・食事が終わって食器を片づけようとするとき、両手に食器を持ったまま立ち上がる。
  その際、食器を重ねて持つこともある。

 最初の3つは、若い頃から座っていろいろなことをしないということを、多分誇りに思っていたようであり、それがそのまま残っている。(トイレの小水の時も含めて)

 立ってズボンやトレーナーを着るとき、裾を踏んでいたりしたら危ないので、ベッドへ座らせて着るように見ている時は仕向けているが、言ってもすぐ忘れて次も立って着始める。
 ベッドへ前向きで足を載せてから寝るというのは、見ていてもかなり危なくて、これでよろめいてベッドの手摺に身体を押し付けたのが、先日の肋骨骨折の原因ではと推定している。これについては、ベッドに後ろ向きに座った後に足をベッドに載せるという方法を繰り返し行ってもらって、少し身についてきた。しかし時には前からの癖が出てしまう。

 最後の件、食事の後や間食の後は食器を炊事場まで片づけてもらうことにしている。正月前までは、簡単に持って行くことに違和感を持たなかった。しかし今は怖い。
 食器で両手がふさがっている状態で立とうとし、立ち切れずに尻もちをつく。もし椅子がずれたら非常に危ない。そして皿を重ねて持っていることがあり、上に載せたものがテーブルの上に落ちたことが見ているだけで2度あった。
何も持たずにまず立って、それから皿などを持つように見るたびに話をして、その瞬間は納得するが、すぐ繰り返す。

今回の正月からの病気の教訓は、下記である。そのうち3.が、上記のことに対応する。
1.高齢者の場合ちょっと体調を崩すと、他の病気を呼び一気に悪化する可能性があること。
2.病気から回復しても、罹患前の健康の水準には戻らないこと。
3.認知症になっている場合、一気に体力が落ちてそれまでに出来ていたことができなくなっても、そこで改善したやり方を身に着けることは困難であること。これについては、認知症になる前から、体力が落ちた時のことを考慮して、安定な身体の動かし方の癖をつけておくこと。

コメント (2)
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