てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

自作画を用いた写真作品

2023-02-26 17:55:10 | 日記
 私は、去年の4月から高齢者向けの学園で、絵画と陶芸を始めています。どちらも1週間に1回、2時間ほど集まってやっている程度(ただし絵画は帰って仕上げている)で、大したことはありません。
 ただし絵画については、その絵画を撮った写真が、友人や投稿サイトで評価されたので紹介します。

1.絵画の実施状況
 集まった場では基本的に、絵画について自分で努力するならという、きっかけのパターンを教えてくれて、後は自助努力に任せるという方式がとられています。
 そこでやったのは下記のとおり
  (1)デッサンのやり方
  (2)静物のデッサンおよび水彩
  (3)風景の写生
  (4)花の写生
  (5)絵手紙の書き方
  (6)心象風景

 ベースは水彩だが、風景の写生を指導した先生が、なにを使ってもいいということで、特に例としてパステルの使い方を教えてくれた。
 途中で夏休み後、そして最近の1年修了の自由課題の作品展示があった。

2.作品と写真撮影
 私の絵画作品の写真撮影を、評価してもらったのは下記の4回である。

(1)静物のデッサンおよび水彩
 石膏像のデッサンと水彩の基本の講義の後、なんでもいいから家から持ってきて水彩画を描いてみるということになった。
 そこで私が選んだ対象は、人形のペコちゃん。
 矢張り顔が難しい。描いてみたら講師の評価は以下。
  ・光の方向をもっと意識すること
    ぱっと見て光源がわかるように描く。
  ・水彩の描き方が違う。
    水彩は薄く水に解いて、渇いたら重ね塗りしていくことで濃淡を付けるのだが、気が短いので、重ね塗りではなく濃淡をつけて1回で塗っていた。

 そして、先生は顔に最低限の影をつけてくれた。

 その作品が下記。足元の花は後で付け加えたもの。

<ペコちゃん>




 そして投稿し評価された写真が下記。作品をモデルが観に来ました。

<当事者の評価>



もう一度
書き直したら
ペコちゃんは
にやっとわらって
点数つけた





(2)夏休み後の作品展

 静物そして写生の経験をもとに描くということで、やはりペコちゃんを主題に選び、風景の中に置くことにした。その際水彩は色の配置検討だけで、ほぼパステルで描いた。
 描いた作品を以下に示す。
 野道をファッションショーのランウェイに見立てた。そして、右の奥から出て中央でポーズをとり左側に去っていくペコちゃんを描いた。
 こだわったのが背景と野道の状況。背景は右に朝、左に夕方と一日の時間変化を描き、野道は右から冬を開けて春、そして中央から夏を過ぎて秋の情景を描いた。
 観衆は季節の野菜や果物を空中に浮かせた。

<ペコちゃんが行く>




 評価された写真が以下。

 初めて描いたペコちゃんが、激励にきている。

<いたわる先輩>



どうだった
展覧会は?
照れちゃった
じろじろじろっと
見られちゃったから



(3)花の写生
 
 花の写生の指導に来た先生は、京都在住の日本画のかなりの大物。非常に厳しくデッサン、そして水彩の描写方法を指導された。(といっても3回だったけれども)
 花を一人一人が準備するように指示されて、野に咲く小さな花を持っていったらまずチェックされた。素人は実物よりも大きく花を描くことはできないから、大黄な花を対象とすること。続いてみんなに指導したのは、切花はどんどん形と色が変わっていくから、早く描かなければいけないこと。確かに描いていると花が変っていくことがわかる。
 
 慌てて外にある近くの花屋さんでスカシユリを買ってきて描いた。確かに大きな花は描くのが楽。
 水彩で最後まで仕上げたのが、下の写真。

<スカシユリ>



 描いて3日後には私が描いた花は落ち、蕾だった他の花が咲きました。その花たちがありし日の先輩の姿を見に来ました。

<羨ましがっている?>



お姉さん
ずうっと散らない
お絵描き帳で
私たちだって
残してほしい

 
 
(4)1年修了製作

 これはごく最近描いたものである。心象風景の講義にヒントを受けて、シアトルでシアトル美術館、チフーリ美術館を訪問したときにアメリカの多様性を感じたショックを描いてみたいとおもった。
 メインは、カウボーイが押さえつけた人の頭に気軽に銃をむける暴力性、そして眠っている人のベッドの布団の上に大きなネズミが乗るという不安を示す絵画の組込み。それに美術館の展示をいろいろ組合わせた。両者の展示品は下記参照。

シアトル美術館
https://blog.goo.ne.jp/tenchan-ganbare/e/7904176c5b0b85e7d9974a27d46f5999
チフーリ美術館(チフーリ ガーデン&グラス)
https://blog.goo.ne.jp/tenchan-ganbare/e/f08e2a779d80df5d0d781803c893862b


 絵の表題は「シアトルでの悪夢」。全体のストーリーは下記の通り
 ①前も見ずに夢中になってスマホをやっているペコちゃん
   前途は夜に光る宇宙からの侵略生物
 ②彼女をピストルで撃とうと空から降りてきたガンマン
   シャガール風
 ⓷それを仕向けた黒ネズミ
   息で偽の太陽を作ろうとしている
 ④黒ネズミを操縦する金と銀色の宇宙人
 ⑤シアトルとわからせるためののタワーと飛行機
   飛行機が墜落し、タワーがのけぞっている。
 ⑥この悪夢を消滅させるためのブラックホールを右上に追加する。
 こんな具合で、ちょうどスケッチブックの最後となる作品を、
とっても楽しく描いた。下絵に水彩を使ったがほとんどがパステル。

<シアトルでの悪夢>



 この絵画は縦長だが、斜めにして横長に撮った写真を投稿したら、かなり喜ばれた。私自身も面白く、次にこういった幻想画を描く際に適用を検討したい。

<最後のページ>



描くごと
価値下がりゆく
スケッチブックの
終わりのページを
幻想で埋める

コメント (4)
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