映画ポスター
観賞場所:イオン大高シネマ
観賞日:2024年9月6日
アイマックスで観賞
監督 佐藤信介
脚本 黒岩勉 佐藤信介 原泰久
原作 原泰久
キャスト
信:山﨑賢人 / 嬴政 / 漂:吉沢亮 / 李牧:小栗旬
王騎:大沢たかお / 龐煖:吉川晃司
1.始めに
この映画は、配偶者が気分転換のために、何も考えずにアクションを楽しんでスカッとする映画をみたいということで、観賞に行った。先日「ボレロ」の記事を載せたが、この映画のほうを先に見ている。ボレロは私が見たいと思った映画だったので、先に記事にした。
でもこちらの映画も、スカッとするという意味としては十分だった。大型画面に音響空間としてアイマックスは非常に価値があった。
2.概要
4作目で、主人公「信」の成長記の区切りの作品。
信は大将軍になることを目的としているが、その信の近くで、王騎は大将軍としての在り姿を示していた。趙の李牧将軍が王騎将軍の命のみを狙う大作戦をたて、秦はまんまとその罠に陥った。
その戦いの中で、王騎将軍の戦いのやり方(軍としてそして戦士として)、現在の執念の所在を見せるとともに、信に将軍としての視点を教えて、息絶える。その際集団を率いず、個人として武を極めようとした龐煖との対比で、大将軍の意義を際立たせる。
今回は王騎将軍が主役で、信はほぼ脇役扱い。
観賞日:2024年9月6日
アイマックスで観賞
監督 佐藤信介
脚本 黒岩勉 佐藤信介 原泰久
原作 原泰久
キャスト
信:山﨑賢人 / 嬴政 / 漂:吉沢亮 / 李牧:小栗旬
王騎:大沢たかお / 龐煖:吉川晃司
1.始めに
この映画は、配偶者が気分転換のために、何も考えずにアクションを楽しんでスカッとする映画をみたいということで、観賞に行った。先日「ボレロ」の記事を載せたが、この映画のほうを先に見ている。ボレロは私が見たいと思った映画だったので、先に記事にした。
でもこちらの映画も、スカッとするという意味としては十分だった。大型画面に音響空間としてアイマックスは非常に価値があった。
2.概要
4作目で、主人公「信」の成長記の区切りの作品。
信は大将軍になることを目的としているが、その信の近くで、王騎は大将軍としての在り姿を示していた。趙の李牧将軍が王騎将軍の命のみを狙う大作戦をたて、秦はまんまとその罠に陥った。
その戦いの中で、王騎将軍の戦いのやり方(軍としてそして戦士として)、現在の執念の所在を見せるとともに、信に将軍としての視点を教えて、息絶える。その際集団を率いず、個人として武を極めようとした龐煖との対比で、大将軍の意義を際立たせる。
今回は王騎将軍が主役で、信はほぼ脇役扱い。
王騎将軍と龐煖の戦い これが今回の主役
3 感想
龐煖が武の基準で、まず信/羌瘣連合、若い頃の王騎、そして映画の現在の時点での王騎との対決が、見どころの多いアクロバットな対決で見どころとなる。そこでは集団の戦闘シーンのマスゲームが実施されている。それらのシーンをむっつりした高官の背景説明、そしてウェットな恋愛や戦争の犠牲の悲嘆話などが埋めていく。
対決シーンは出来が良いけれども埋めていく部分はもうひとつとおもったが、配偶者は高いパンフレットを購入したほど気に入ったようである。私も日本映画としてはなかなかの出来だと思った。
龐煖が武の基準で、まず信/羌瘣連合、若い頃の王騎、そして映画の現在の時点での王騎との対決が、見どころの多いアクロバットな対決で見どころとなる。そこでは集団の戦闘シーンのマスゲームが実施されている。それらのシーンをむっつりした高官の背景説明、そしてウェットな恋愛や戦争の犠牲の悲嘆話などが埋めていく。
対決シーンは出来が良いけれども埋めていく部分はもうひとつとおもったが、配偶者は高いパンフレットを購入したほど気に入ったようである。私も日本映画としてはなかなかの出来だと思った。
主役を外された信と羌瘣
4.雑感
(1)春秋戦国の頃の軍隊について
春秋の頃の中国の人口は500万人、戦国時代の人口は2000万人とのこと。あの広い中国でこの程度かとおもったが、その頃の耕地化可能土地からすると、戦国時代は多いとのこと。そこで7国が数万人の軍勢を率いて戦争をするとなると、どんな感じになったのか?
兵力として集める対象が全体(赤ちゃんから老人)の1/5くらいになったそうである。そうすると、戦士として子供や力のある女性も引っ張ってこられて、軍隊のかなりの部分を占めることとなる。
映画のなかで、信の部隊はそれこそガキばかりになってもいいし、大将はともかく女性兵士はもっと映画のなかにいてもいいと、おもった。
戦争がずっと続いているのに、春秋から戦国へと人口が4倍になっているのは、中国の周辺から人が流入しているのだろうなと考えた。それも含めて広大な土地、他民族という条件で戦争指揮するのに、言葉の問題は大変だったろうなと思う。
(2)映画シリーズの今後 特にキャストについて
私は、この4回で終わりと考えていた。ところがこれから一応3作が継続するようである。いろいろと課題はあると思うが、これからいっそう多様なひとがでてくるので、キャストを準備していくのがたいへんだと思う。前回 片岡愛之助、今回 山本耕史 を演技の見せ場もそれほどない状況で殺してしまった。大沢たかおさんは、十分な見せ場だったのでしょうがないが・・・ 死亡扱いになった人は今後出しようがない。
特に弱いと思ったのは女性キャストである。今回の摎(王騎の妻になるはずだった女将軍)は、可愛らしすぎた。寧ろ女子のバレーボールやバスケットボールの選手(例えば大谷真美子さん)などのような迫力のある女性が欲しかった。次回外国の女将軍がでてくるが、それこそ吉田沙保里さんとか北口榛花さんなどのスポーツ選手にお願いしたらどうか。
(3)海外進出について
寧ろかなり贅沢なことをやって頑張っているが、今後この映画をどうしていくのか。アメリカでこの4部について映画賞をもらったようだが、次のシリーズで是非海外進出してもらいたい。
アジアからはかつて香港を核としたカンフー映画、最近では独特の歌や踊りがわかりやすいストーリーの中でポンと押し込まれたインド映画が世界を席捲している。韓国も「パラサイト」でアカデミー賞を得た。日本は「ゴジラ」でアカデミー賞を取り、世界で上映されたが、まだまだチャレンジしていくべきである。
一応この映画のシリーズは、海外でも配信等がなされ、ほぼ好評だそうである。アジア圏では最近青春18×2がヒットした。このシリーズもこれだけ頑張っているのだから、もっと外へ出て行ったらどうか。日本が中国の歴史の映画をと考えて縛られるのはおかしい。最近でも米英共製作で「ナポレオン」という映画が、英語で作られている。
この映画のアクション部分は世界に受け入れられるだろう。ただその繋ぎのウェットな部分と宮廷シーンがどう受けいれられるかで、海外の意見も取り入れて行く必要があるとおもう。