長い下り坂をやってくる7時23分発のバス停には、いつも決まった顔ぶれの5人が集まる。
ある日一番乗りだった私の目にとまったのは、バス停の台の上に「おとしもの」と書かれた付箋の貼られたCDジャケット。
欲しかったけどどこも完売してたやつ・・・
これを、拾った(自分のモノにした) 翌朝、目をさますと
腕に神様当番と大きな文字が書かれていた。
「お当番さん、みーつけた!」
と、突如現れた見知らぬおじいさん。
「わし?わし、神様」
以前読んだ「鎌倉うずまき案内所」の双子を思い出しつつ、笑って、心がぽっとあったかくなってそして最後のお当番さん、零細企業社長。
大人のメルヘン。これは完成度が高いぞ。
「ただいま神様当番」青山美智子
今年も「山の上のランチタイム」「犬小屋アットホーム!」「山のふもとのブレイクタイム」「新!店長がバカすぎて」「古本食堂」と、どの作品も素晴らしくて、活字離れなんてもったいない。
ミステリー好きなのにこんな時代だからか、心があったかくなる物語を選ぶ傾向です。
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