タイトルと村上春樹訳に興味を覚え読んでみた。
著者マーク・ストランドは、詩集「Blizzard of One」でピューリッツァー賞を受賞したアメリカ現代詩界の代表的詩人。
その彼の初の短編小説集だ。
うーむ・・・・
村上春樹氏もあとがきで書いてあるように、「なんじゃこれ」って感じの作品もあり、意図するものはなんとなくだが分かる作品もあり。
なかでもタイトルになっている「犬の人生」には共感を覚えた。
「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ。」
これとは逆だけど、今は亡きニッキー君にじっと見つめられている時「僕は以前人間だったんだよ」と目で語られているような気がしたものだ。
散文的な小説よりもあとがきにあった詩に感銘を受けた。
Keeping Things Whole
In a field 野原の中で
I am the absence 僕のぶんだけ
of field. 野原がかけている。
This is いつだって
always the case. そうなんだ。
Wherever I am どこにいても
I am what is missing. 僕はその欠けた部分。
When I walk 歩いていると
I part the air 僕は空気を分かつのだけれど
and always いつも決まって
the air moves in 空気がさっとうごいて
to fill the spaces 僕がそれまでいた空間を
where my body's been. 塞いでいく。
We all have reasons 僕らはみんな動くための
for moving. 理由をもっているけれど
I move 僕が動くのは
to keep things whole. 物事を崩さぬため。
「犬の人生」 マーク・ストランド
著者マーク・ストランドは、詩集「Blizzard of One」でピューリッツァー賞を受賞したアメリカ現代詩界の代表的詩人。
その彼の初の短編小説集だ。
うーむ・・・・
村上春樹氏もあとがきで書いてあるように、「なんじゃこれ」って感じの作品もあり、意図するものはなんとなくだが分かる作品もあり。
なかでもタイトルになっている「犬の人生」には共感を覚えた。
「実を言うとね、僕は以前は犬だったんだよ。」
これとは逆だけど、今は亡きニッキー君にじっと見つめられている時「僕は以前人間だったんだよ」と目で語られているような気がしたものだ。
散文的な小説よりもあとがきにあった詩に感銘を受けた。
Keeping Things Whole
In a field 野原の中で
I am the absence 僕のぶんだけ
of field. 野原がかけている。
This is いつだって
always the case. そうなんだ。
Wherever I am どこにいても
I am what is missing. 僕はその欠けた部分。
When I walk 歩いていると
I part the air 僕は空気を分かつのだけれど
and always いつも決まって
the air moves in 空気がさっとうごいて
to fill the spaces 僕がそれまでいた空間を
where my body's been. 塞いでいく。
We all have reasons 僕らはみんな動くための
for moving. 理由をもっているけれど
I move 僕が動くのは
to keep things whole. 物事を崩さぬため。
「犬の人生」 マーク・ストランド
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