初めての作家さんですが、本屋大賞「流浪の月」の次作ということで期待して読み始める。
統理・路有・百音( とうり・ろう・もね )
・・・今どきのキラキラネーム、ライトノベルズのたぐいなんだろうか。
彼らの住むマンションの屋上庭園には「御太刀神社」という屋上神社があり、ここに祀られているのが断ち切りの神様であることから「縁切りさん」と呼ばれている。
両手を広げた人の形の紙に、断ち切りたいものの名前を書いてお祓い箱に入れる。
それぞれの心の中にあるもやもを断ち切ることで、心が、こだわりが解き放たれ身軽になっていく。
「事実というものは存在しません。存在するのは解釈だけです。」
道徳の時間で話し合った思いやりについて悩む小学生の百音に、統理がニーチェの言葉を
使っての説明に考え込んでしまった。
今世界で起きているコロナ問題。
世界は中国から広がっていったといい、中国はアメリカが持ち込んだという。
解釈、都合によって事実はいかようにも捻じ曲げられるけれど、それでは事実って何。
事実ではなく、偽りのない真実が存在するってことだろうか。
読み終わり、自分なりの解釈かもしれませんが名前の由来に納得でした。
前作「流浪の月」を読むのが楽しみ。
「わたしの美しい庭 」凪良ゆう
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