甘酒

この季節になると、祖母の作ってくれた甘酒を思い出す。

子供だった私には製法は良くわからなかったが（現在でも良くわかりません）、ストーブのそばに、置かれていたつぼは私の嗜好を刺激したものだった。
早く出来上がらないかなあ～～、おいしいんだよなあーーこれ。
バーちゃんまだ飲めないの？

そのバーちゃんもなくなり、甘酒のこともすっかりと忘れ果てていました。
そしてわが子が小学生位になったときに、スーパーで見かけた甘酒の缶詰。
即購入した。

ちがう、ちがう、こんなんじゃない。
これはきつく甘いだけじゃん。
もっとほのかに、上品な甘さだった。
その缶詰はまったく、バーちゃんの作ってくれた甘酒とは別物だった。

以来、こりもせず数回買っては見ても、やっぱり失望で終わる。
あの味は、バーちゃんの死と一緒に無くなったのか。

おしゃべり

おしゃべりって言うのは、
双方のしゃべりが往来、するから楽しいんだよね。

一方的に、自分のしゃべり、考えをを押し付けるのは、それは説教というんだよね。

まして、その内容が、お説教している本人よりも、自分たちが詳しいと、ばかばかしいよね。
そうじゃないよ、こうだよと言っても聞く耳を持たない。
これじゃ、会話は成り立たない。
勝手に、しゃべっていれば～～。

そうして、彼は孤独になる。