昔、子供達が小学校低学年のころ、
地元のお祭りの夜店で、にわとりの雛を買ったことがありました。
そのにわとりの生涯について。
次男坊は、友達と二人でお祭りの夜店に出かけ二人ともそれぞれに、にわとりの雛を買って帰って、その友達は、もう要らないと言って、我が家に自分の買ったにわとりまで置いていきました。
次男坊は数羽のにわとりをかわいがり一緒に寝ていました。
私にしてみれば、「うんち垂れるから、止めてよ~~」と言いたいところ、我慢してました。
しかし、夜店のにわとりの雛なので、数日のうちに一羽を残して、昇天してしまいました。
残ったこの一羽のにわとり、これがとんでもないヤツで、
気が強いったらありゃしない。
どんどん成長したので、高さ1メートルほどのフェンスで囲んで居場所を作ったら、
フェンスを飛び越えて、洗濯物を干していた私のところへやってきて、物干し竿に両手を差し伸べると、やつは襲ってくるのです。
私の手が、ふさがっているときに襲ってくるのですわ。
頭脳派です。
「きゃ~~~!!!」
気の弱い、優しい人間の私(??)は、逃げ出してしまいました。
また、何度もフェンスを飛び越えるので、ダー様に思いっきり蹴っ飛ばされるのですが、
まったくめげない。
子供達なんか、何度襲われたことか。
子供ながらも、男の子、ダー様の真似して、
蹴っ飛ばしてやるのですが、
やっぱりめげない。
朝は朝で、雄鶏ですから、めざましですわ。
われわれ家族は、この気の強さにあきれ果ててしまい、
ダー様の兄が七面鳥を飼っていたので、そこへ預けてしまいました。
兄も、やはり、気の強さにあきれていました。
元気は良いけど、小柄であるそのにわとりは、七面鳥に向かっても攻撃的なんだそうです。
また、兄にも同様に攻撃的で、何度も思いっきり蹴っ飛ばしたそうです。
我が家のときとと同様に、人間を怖がると言うことが無かったそうな。
3年ほどたったころだったと思うけど、
兄より、にわとりは小さいまんまで、肉はあまり取れないだろうケド、ダシくらいにはなるだろうから、
そうするよとの、連絡があって、
最終的にはきりたんぽのダシになってしまったとさ。
わが家族も、それをご馳走になりながら、
おかしなにわとりだったよなあと、彼をしのびました。
何の脈絡も無く、そんなにわとりが我が家にいたことを思い出した朝でした。
おしまい。