機械

わがダー様は、固定電話の機能すら使えない。リダイヤルすら知らない。電話をかけることしか出来ない。
ケイタイも同じこと。電話をかけることくらいしか出来ない。
電話番号の登録も怪しげだ。メールなんてとんでもないといった程度。

今日の午前中に買い物に行こうとしたら、ダー様が、ちょっと待ってくれという。
ダー様は、書類を作成中だ。
これをコピーしてから出かけてくれということ。

私は、コピーくらい自分でやったらと思ったけど、言うと本人が気を悪くするだろうと黙って待ってた。
急いで、書類を作っているようだけど。
珍しく私に気を使って、コピーどうやるんだ？って聞くから、言い回しに注意しながら、こういう風にやるのよって教えてあげたけど。
プライドの高いダー様なので、気を使う。

我が家のコピー機は、原稿を挟んでスイッチをピッと押すだけで、聞くほどたいそうなコピー機ではないのです。

結局は、私が、書類の出来上がるのを待って、スイッチをピッ。

何で、こんなことも出来なくなってしまったんだろうと思う。

私は、パソコンにしても、そのほかの家電製品にしても、きちんとマニュアルを読んで使い方を覚えるのが、趣味に近い人間です。
調子が悪ければ、再びマニュアルを取り出し、原因の調査をして自分で出来ないと判断すれば業者に修理を依頼するけど、
自分で出来そうとわかれば、うれしげにドライバーを取り出すタイプ。

原因はたぶん私なのねと思った。
わかっていても、「私、わからないから、お父さんやって」とでも言えばよかったんだろうけど。