無い、無い

この間、寝ようとしてスマホのありかを見たら、
無い、無い、無い。
どうしよう、どうしよう。

自分のその日の行動を振り返る。
その日は外へ出たのは、ウォーキングの時だけ。
その時、コートのポケットにはスマホは確実にあった。
あの深さのポケットなら落とすことは無いはず。
転びもしなかったし、
外で落としたことは考えられない。

なら、絶対自宅内にあるはず。
そこで、眠くなった目をこすりながら探し回る。
無い、どうしても見つからない。

絶対に自宅内にあるのだから、
ここは寝て、明日お隣さんから私のスマホに電話をかけてもらおう。
そう思うけど、
やっぱり見つけたい。
不安なのだ。
自宅内にあるとは思っても、
いろいろ考えると、心配なのだ。
顔認証にしてあるから、大丈夫かなと思うけど。

探しているうちに眠気も覚めた。
そのうち何かの着信音が聞こえた。
ああ、やっぱり近くにあるのだ。
もう一探ししよう。

結果、スマホは寝室の窓の窓枠の上にあった。
考えてみると、ウォーキングから帰って、
コートを脱ぎながら、窓のカーテンを閉めたのだ。
ちょっと早すぎだけど、まあいいか～なんて思いながら。
その時スマホをそこへ置いたのだ。
しっかりと忘れて、いた。
窓枠に置いたスマホはカーテンに隠れたわけだ。

安心して、布団に入ったわけだが、気持ちが動揺したせいか、
なかなか眠気がいらっしゃらなかった。

ああ、歳を重ねるごとにこんなことが増えていくのだろう。
気を付けようと思うけど。