
橋下徹氏が有本香氏のツイートに反発する方で自論を長文でツイートしたことは前回『さよなら維新』で紹介した。
そもそも維新の浅田氏に対する記者の国営追悼施設に関する質問に半笑いで適当に靖国問題認識を答えたことが、有本香氏の「安易な策」という懐疑的な表現としていることがうかがえる。
これに対し事細かに7回に分けてツイートした橋下氏はそのツイートの中で【維新のメッセージの出し方】を批判しているが、【基本知識がないとかバカにした批判は止めた方がいい】からもこの政策の立案者が、橋下氏であることは間違いないと推測される。
つまり有本香氏に自案を否定されて言い返せずにはいられなかったのだろう。まさに橋下氏の作った維新が瓦解していく前触れとも言える空気を感じる。
長くなったが橋下氏の靖国論と言っても過言ではない言い訳を分析していこう。
1、少なくても僕が代表の時、靖国の歴史くらいは十分に勉強している。その上で天皇や首相が参拝できない状況をどう変えるかを考えた。靖国参拝に最もこだわる安倍政権ですら一度の参拝以後、今では全閣僚が参拝しない。というよりも、できない。
会).ほうほう、で?
2.靖国の歴史を語ったり、靖国参拝!と叫ぶのは簡単。しかしそのような者に限って、なぜ天皇はもとより首相も閣僚も参拝できないのか、政治の現実を見ない。またA級戦犯合祀の経緯についての認識が不十分。今は閣外で強気に言っている者も、首相になれば参拝できないだろう。それはインテリも同じ。
会).超党派のみんなで靖国参拝する国会議員の会があるが?合祀の経緯なんて問題ではない。
政治の現実を見ないのではなく、朝日新聞がきっかけで靖国問題を政治利用してきたのである。その証が安倍首相の一回だけの参拝であり、その後参拝しないのは政治から切り離すためである。
3.何よりも重要なことは、とにかく天皇と首相が英霊を参拝すること。そのために何をすべきか。そもそも英霊、英霊と靖国を語る者でも、旧陸軍墓地について語った者はほぼいない。まずは旧陸軍墓地の英霊にきっちりと対応することが国家の義務。
会)本末転倒、天皇と首相が英霊を参拝と靖国参拝は同義であり、別施設でも不可能なのは変わらない。
4.また一宗教法人に国の英霊を祀ることを任せるのはおかしい。これこそがGHQによる軍国主義解体政策の一環。A級戦犯の合祀は、日本にとって当然のことかもしれないが、悔しいが敗戦国として中国に大いに突っ込まれる余地を残し、現に天皇も首相も参拝できなくなった。
会).GHQの軍国主義解体政策から何故免れたのか、それは宗教法人化したからであり、信教の自由との齟齬に唯一存続の道が残ったからである。
敗戦国のレッテルをいつまで利用する気なのか?
それでは朝日新聞、富田メモ、左翼と戦後レジームで焼け太りした者と何ら変わらない。
5.国家の英霊を祀る施設は国立にすべきだ。そして現実の政治を考えれば、理屈はどうであれ、A級戦犯を分祀すべきだ。そして天皇と首相に参拝いただく。分祀したのに中国に文句を言われれば突っぱねればいい。世界各国は必ず味方に付いてくれる。世界各国も国をあげて英霊を祀っているのだから。
会).此の期に及んで分祀論を持ち出すのは都落ちした古賀誠となんら変わらない。
6.維新のメッセージの出し方にも問題はあろう。しかし具体的な中身の批判ではなく基本知識がないとかバカにした批判は止めた方がいい。それでは議論にならない。僕はそこら辺のインテリよりも勉強している自信はある。僕は現在維新とは無関係だが、僕もバカだと批判されたように感じたので反論した。
会).何を勉強してきたのか、日本国と皇室の歴史を一から勉強し直せ。
7.靖国神社を国立施設にする。政教分離の例外とするために憲法改正をする。その上で、現靖国神社が反対しているA級戦犯分祀を実行する。そして天皇、首相に参拝いただく。並行して旧陸軍墓地も国立追悼施設にする。維新もここまで言い切らないから、単純な靖国嫌いの新追悼施設派に見られてしまう。
会). 政教分離の例外とするために憲法改正だけで可能なのだよ橋下君。
8.戦犯に関するABC級の意味や神道上の分祀の意味など百も承知。僕も無責任なコメンテーター時代は、靖国参拝!分祀反対!A級の区分は不合理!中韓の声は無視しろ!だけを叫んでいた。それで結局、天皇も首相も参拝できないまま。この状況を変えるのが政治。
会).中韓の声は内政干渉だから無視して憲法改正、
政治利用しないで政治課題とするのが答えだよ。