9月26日
風岡宮内庁長官がひっそりと退官した。70才だ。
65才定年で嘱託で働く一般人を考えれば、この年齢の退官が早いとか遅いとの一般論では判断出来ない。しかし、僅か数年での退官が常識化することが、生前退位を即しているようで「非常に違和感を感じる」
この「」コメントは2013年9月の2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への 高円宮妃久子さまの出席をめぐる風岡典之宮内庁長官の発言を受け菅官房長官が発したコメントだ。
風岡長官は「苦渋の決断」とし「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と個人的な推察を長官という立場の人間が公に発したからだろう。
今回の譲位の"お言葉"のリークを当初宮内庁としては否定し、本来であれば官邸とのパイプ役という役目を果たさなかったこと、更に言えば見方によっては内閣におけるクーデターとも言える「違和感」によって更迭されたと言ってもいい。
この「違和感」とは本来天皇陛下の政治的御発言は内閣がその責任を負い外部には内閣の判断で知らされる事となる。ところがそのギリギリのところが宮内庁から漏れ出てしまう。
また意図的に漏らされていると判断したのだろう。
宮内庁の長官に新たに就任した山本信一郎氏66歳(前次官)が記者会見し、「天皇皇后両陛下のお気持ちを体し、しっかりとお支えしていきたい」と抱負を述べた。
記者会見---------------------------------
ーー(前長官からの)引き継ぎは
「特に、毎日顔を合わせていましたので、引き継ぎというのは特段のものはございませんでした」
--宮内庁の役割として皇室のご活動を国内外に広く発信していくというものがあると思います。長官はこの点についてどのように取り組んでいきたいとお考えですか
「まさにおっしゃいましたように、両陛下の、皇室の方々のご活動、それに取り組まれるお気持ちとか、なさりようの基本的な考え方ですね、そういったものがやっぱりしっかりと国民の皆さんに伝わってくということは大事だと思います。そういう意味で皆さん方のお役割は、こんなことを言うと高いところからになりますが、皆さんのお役割があって、そういったお姿が伝わるということだと思います。従って、行幸啓先でのなさりようを知っていただくということになっていると思います」
「そういう意味で、毎週記者会見をして参りましたが、そういう意味では宮内庁として、きちんと説明すべきは説明して、知っていただくべきことは広く知っていただけるように、いろんな工夫をして努力をするのが大事だと思っております。ホームページなんかも大変充実してきましたし、私自身もそういうマインドで皆さま方にも、なされることの意味合いですとか、お知らせをしてきたつもりですし、これからもそういう気持ちでマスコミさんにはご指導、お付き合いをいただきたいと思っております」
--宮内庁長官というのは天皇家の臣下ではありません。大事なのは憲法に定められた象徴天皇をどう守っていくかで、長官は一番の責任者だと思います。歴代の長官は常にこの枠を守るための盾になってきましたた。場合によっては全身に矢を受けるかもしれません。全身ズタズタになる覚悟はありますか
「先ほど申し上げましたように、後ろを振り向いても誰もいないという立場であることは自分によくよく言い聞かせております。そういう中に、今おっしゃった意味合いも出ると思います」
ーー就任会見でもありますので、座右の銘や、大切にされている信条があれば教えてください
「座右の銘というようなものはありません。二字熟語とか四字熟語とか、そういう手のものはございません。ただ、私ももともと福井の山の方の出身で、地方自治とか地方振興に携わりたいと思いまして、公の仕事をしたいという気持ちもありましたので、自治省という役所に入りました。そして県庁も3カ所ほど、富山、島根、岡山。13年、仕事をして参りました。誰も一人しかいないところに赴任をして、溶け込んで仕事をするということを繰り返してやって参りましたし、中央省庁でも仕事をして、いろんなところで仕事をして参りましたので、そこでいい仕事ができるように、臨む姿勢として熱意を持って、気持ちよく、さわやかに、自分を含めて職員みんなでそういう姿勢で仕事ができるように、こういう気持ちでやってきたつもりです。そのように成果が挙がっているか分かりませんけど、いろんなところでそういう気持ちで仕事をやってまいりました。それが長い公務員人生の中での、一つの私なりの気持ちかなというふうに思います」
--政府の有識者会議が来月にも始まろうとしていますが、検討にあたっては何を最も重視して、優先して検討が進むべきだと思いますか。陛下のご年齢やご健康などいろいろあると思いますが、そのあたりのお考えを
「官房長官の発言の中でも、陛下がご高齢である、そのことによって、ご公務のあり方がだんだん難しくなってくる、そういうことについての検討をするということで、ある程度絞って検討会をやると、承知をしております。具体的にその検討をどのように内閣において進められるのか。それについては私どもが申し上げることではないので、私どもはできる限りの協力をしていきたいという方針でございます」
ーー西村(泰彦)さんが宮内庁の次長になられるが、どういうところを期待していますか
「先ほど私も申し上げましたが、宮内庁に4年4カ月前に来ましたときに、何を期待されてきたのか、どんなことがあるのか、どんな仕事なのか分かりませんでした。ただ、ここへ参りまして無我夢中で、皆さん方とも付き合い、ご指導いただきながら、だんだんに道筋が見えてきたのかなというような気がします。従って、新しく来た西村次長は、私ほど皇室に造詣がないということはないかもしれませんが、一からの出発という気持ちでスタートするであろうし、それしかないのではないかと私も思っております」
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風岡宮内庁長官がひっそりと退官した。70才だ。
65才定年で嘱託で働く一般人を考えれば、この年齢の退官が早いとか遅いとの一般論では判断出来ない。しかし、僅か数年での退官が常識化することが、生前退位を即しているようで「非常に違和感を感じる」
この「」コメントは2013年9月の2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への 高円宮妃久子さまの出席をめぐる風岡典之宮内庁長官の発言を受け菅官房長官が発したコメントだ。
風岡長官は「苦渋の決断」とし「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と個人的な推察を長官という立場の人間が公に発したからだろう。
今回の譲位の"お言葉"のリークを当初宮内庁としては否定し、本来であれば官邸とのパイプ役という役目を果たさなかったこと、更に言えば見方によっては内閣におけるクーデターとも言える「違和感」によって更迭されたと言ってもいい。
この「違和感」とは本来天皇陛下の政治的御発言は内閣がその責任を負い外部には内閣の判断で知らされる事となる。ところがそのギリギリのところが宮内庁から漏れ出てしまう。
また意図的に漏らされていると判断したのだろう。
宮内庁の長官に新たに就任した山本信一郎氏66歳(前次官)が記者会見し、「天皇皇后両陛下のお気持ちを体し、しっかりとお支えしていきたい」と抱負を述べた。
記者会見---------------------------------
ーー(前長官からの)引き継ぎは
「特に、毎日顔を合わせていましたので、引き継ぎというのは特段のものはございませんでした」
--宮内庁の役割として皇室のご活動を国内外に広く発信していくというものがあると思います。長官はこの点についてどのように取り組んでいきたいとお考えですか
「まさにおっしゃいましたように、両陛下の、皇室の方々のご活動、それに取り組まれるお気持ちとか、なさりようの基本的な考え方ですね、そういったものがやっぱりしっかりと国民の皆さんに伝わってくということは大事だと思います。そういう意味で皆さん方のお役割は、こんなことを言うと高いところからになりますが、皆さんのお役割があって、そういったお姿が伝わるということだと思います。従って、行幸啓先でのなさりようを知っていただくということになっていると思います」
「そういう意味で、毎週記者会見をして参りましたが、そういう意味では宮内庁として、きちんと説明すべきは説明して、知っていただくべきことは広く知っていただけるように、いろんな工夫をして努力をするのが大事だと思っております。ホームページなんかも大変充実してきましたし、私自身もそういうマインドで皆さま方にも、なされることの意味合いですとか、お知らせをしてきたつもりですし、これからもそういう気持ちでマスコミさんにはご指導、お付き合いをいただきたいと思っております」
--宮内庁長官というのは天皇家の臣下ではありません。大事なのは憲法に定められた象徴天皇をどう守っていくかで、長官は一番の責任者だと思います。歴代の長官は常にこの枠を守るための盾になってきましたた。場合によっては全身に矢を受けるかもしれません。全身ズタズタになる覚悟はありますか
「先ほど申し上げましたように、後ろを振り向いても誰もいないという立場であることは自分によくよく言い聞かせております。そういう中に、今おっしゃった意味合いも出ると思います」
ーー就任会見でもありますので、座右の銘や、大切にされている信条があれば教えてください
「座右の銘というようなものはありません。二字熟語とか四字熟語とか、そういう手のものはございません。ただ、私ももともと福井の山の方の出身で、地方自治とか地方振興に携わりたいと思いまして、公の仕事をしたいという気持ちもありましたので、自治省という役所に入りました。そして県庁も3カ所ほど、富山、島根、岡山。13年、仕事をして参りました。誰も一人しかいないところに赴任をして、溶け込んで仕事をするということを繰り返してやって参りましたし、中央省庁でも仕事をして、いろんなところで仕事をして参りましたので、そこでいい仕事ができるように、臨む姿勢として熱意を持って、気持ちよく、さわやかに、自分を含めて職員みんなでそういう姿勢で仕事ができるように、こういう気持ちでやってきたつもりです。そのように成果が挙がっているか分かりませんけど、いろんなところでそういう気持ちで仕事をやってまいりました。それが長い公務員人生の中での、一つの私なりの気持ちかなというふうに思います」
--政府の有識者会議が来月にも始まろうとしていますが、検討にあたっては何を最も重視して、優先して検討が進むべきだと思いますか。陛下のご年齢やご健康などいろいろあると思いますが、そのあたりのお考えを
「官房長官の発言の中でも、陛下がご高齢である、そのことによって、ご公務のあり方がだんだん難しくなってくる、そういうことについての検討をするということで、ある程度絞って検討会をやると、承知をしております。具体的にその検討をどのように内閣において進められるのか。それについては私どもが申し上げることではないので、私どもはできる限りの協力をしていきたいという方針でございます」
ーー西村(泰彦)さんが宮内庁の次長になられるが、どういうところを期待していますか
「先ほど私も申し上げましたが、宮内庁に4年4カ月前に来ましたときに、何を期待されてきたのか、どんなことがあるのか、どんな仕事なのか分かりませんでした。ただ、ここへ参りまして無我夢中で、皆さん方とも付き合い、ご指導いただきながら、だんだんに道筋が見えてきたのかなというような気がします。従って、新しく来た西村次長は、私ほど皇室に造詣がないということはないかもしれませんが、一からの出発という気持ちでスタートするであろうし、それしかないのではないかと私も思っております」
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