産経新聞が森友メールに名前の上がった辻元清美議員に対する三つの疑惑と題した記事を掲載し、これに対し民進党から抗議文が送られた。
「流言飛語を疑惑扱い」「首相夫人とは事柄の本質異なる」との内容の柿沢未途役員室長名で抗議文が届いた。
本来安倍自民を追求する疑惑として民進党を始めとする野党とマスコミが描いた森友問題が180度
転換して民進党の辻元議員に向けられる様になると早々に民進はマスメディアへの口封じを始め、これが表現の自由の侵害、言論封殺ではないのかとの意見がネット空間に蔓延した。
与党に対して行って来た事が自党には当てはまらないとの二重基準に国民の多くが支持率に反映させる中それと同調するかの様に維新の足立議員を先頭に国会で答弁すると言うSNSを最大限活用している新しい政治スタイルに唯一産経新聞が参戦したようだ。
三つの疑惑と抗議文を以下に掲載する。➖➖➖
≪1≫幼稚園侵入
「辻元清美議員のやらせ、を明らかにしていきます」。維新の足立康史衆院議員は25日、自身のツイッターでこう表明した。
1つ目の疑惑は、1日の諄子氏のメールにある辻元氏が「幼稚園に侵入しかけ 私達(わたしたち)を怒らせようとしました」(原文ママ)と記載された部分だ。
民進党役員室は24日発表の見解で「そのようなことは一切なく同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していない」と否定した。
辻元氏は2月28日、民進党視察団のメンバーとして豊中市の小学校建設予定地などを視察。辻元氏は21日の党視察団にも参加したが、同日の視察団は大阪市の塚本幼稚園を訪れ、籠池氏に面会を断られている。
≪2≫作業員派遣
2つ目の疑惑も、3月1日の諄子氏のメールに記された辻元氏が作業員を、小学校建設現場に「送り込んだ」というものだ。
メールには「嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コン(※連帯ユニオン関西地区生コン支部とみられる)の人間でしたさしむけたようです」「孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらずその三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです」(原文ママ)とある。
辻元氏が代表を務めた政党支部「民主党大阪府第10総支部」の平成26、27両年分の政治資金収支報告書によると「大阪兵庫生コン経営者会」からそれぞれ献金を受けた。ただ、民進党関係者は「諄子氏が指摘したであろう作業員は辻元氏と面識はない」と述べる。野田佳彦幹事長は今月27日の会見で「(諄子氏らが)根も葉もないことを根拠にやりとりした」と否定した。
≪3≫14億値引き
第3の疑惑は、学園の小学校建設地に隣接する「野田中央公園」についてだ。
同公園はもともと国有地。平成22年10月12日の豊中市議会での市側説明によると、国との契約金額は14億2386万3000円。これが計14億262万円の国庫補助金などを得て、最終的に市の負担は2124万3000円で済んだ。
市に交付された国庫補助金は、リーマン・ショックの経済対策目的などで、麻生太郎内閣が平成21年度補正予算で決めたものだ。ただ、辻元氏は21年9月から22年5月まで民主党政権で国交副大臣を務めたこともあり、同年10月の豊中市議会では質問者から「政権が代わったからこうなったのか」などの指摘も出た。
一連の問題では党役員室が24日、「メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないよう強く求めます」とのコメントを出した。首相には説明責任を強く求め、昭恵夫人の証人喚問を主張しながら、報道には自主規制を要請したように受け取れる。』
抗議文
『貴紙は3月28日朝刊紙面において、辻元議員に関し、「3つの疑惑」として、籠池夫人の安倍昭恵夫人宛メールに書かれている内容やネット上に流布している流言飛語をあたかも根拠ある疑惑であるかのように報道した。
しかし、記事に書かれた3つとも、裏取り取材をすれば、容易に事実でない事が判明するものである。だからこそ他の新聞社は「疑惑」という書き方はせず、辻元議員側の否定コメントを淡々と報じているのみである。
それを「3つの疑惑」と見出しを付けて喧伝し、わずか数時間後に回答期限を設定した質問状にその日のうちに回答しなかった事をもって、辻元議員があたかも説明責任を怠ったかのような書き方をしたのは、著しく公正を欠いた報道と言わざるを得ない。
安倍総理は国会答弁で「辻元議員も同じ」と発言したが、裏取りすれば事実が容易に判明する辻元議員の場合と、裏取りのための資料も出さず、証人喚問にも応じない政府関係者や安倍明恵夫人(原文ママ)と籠池証人との関係性の問題は、事柄の性質が明確に異なる
「確認取材」という報道取材の基本を欠いた記事を掲載した貴社に対し、厳重に抗議するとともに、法的措置も含めた対応を検討する。』
以上
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これに対し産経新聞が「民進党の抗議に反論する-恫喝と圧力には屈しない」と 政治部長 石橋文登氏が反論している。
政権の監視役を豪語し戦後から椿事件に代表されるように、世論誘導し政権交代のシナリオを書いて来たマスメディアがネット、SNSによって国民感情との間に隔たりを作り乖離し始め旧態依然とした中から産経新聞だけが抜け出そうとしている。ごく当然であり、安倍政権に癒着している訳でもないことは分かっている。
日本人にとって当たり前の事を主張するものを彼等は排外主義、右翼、ネトウヨとレッテルを貼って異端視しての世論誘導が効果が無くなってしまっていることに、気づいてかいないのか、産経以外は口を噤んでいる。
民進党の法的措置や恫喝に屈しているとは思えない、只反安倍で沈黙しているに過ぎない。ここに彼等の汚い偽善性を感じる。自分に都合が悪い事には全体で押し黙って嵐が過ぎるのを待つ、と言うのが戦後民主主義のあり方なのだろうか。
慰安婦、南京と中韓の言いなりになって押し黙る事が正義で人種が違えど仲良く交流すれば自分は何も困らない、その責任は全て国家にあると言う無責任な存在が彼等マスメディアだったのではないだろうか。
だが産経新聞だけは違っていたようだ。この様な真面な新聞と真面な野党維新が残っていたことが唯一の希望である。彼等を攻撃する民進だけが真面では無くなってしまった。
折しも元文科大臣の中山成彬氏のツイートが炎上中である。
『籠池夫人とのメールで昭恵夫人の寄付はなかったことが分かったが、同じメールで辻元清美議員の疑惑が浮上して民進党は火消しに大童だ。マスコミに報道しないよう頼むに至っては何をかいわんや。辻元議員といえば東北大震災の義捐金3600億円の使途の責任者だった筈だが、報告はなされていたかな?』