NOVA ERA

映画大好き、メタル・旅行・飛行機・相撲・世界遺産も好きな未熟な社会人の毎日を綴ります。

風とライオン

2009-02-25 20:19:21 | 映画
先日のアカデミー賞の興奮もようやく冷めてきました。
ところで「おくりびと」が受賞した外国語映画賞。
1956年に創設されたのですが、その受賞第一作はなんと「道」だったりします。
「道」は1954年の映画だから厳密には1956年の作品ではないんですけどね。
最近の外国語映画賞は社会問題を取り扱った映画が多い中で、
「おくりびと」の受賞は、アカデミー賞の視野が拡大したという意味でも意義深いですね。

ジョン・ミリアスの「風とライオン」を観ました。
モロッコを舞台に一族の誇りのためにアメリカ人の母子を誘拐した族長と、艦隊を率いて母子救出を図るアメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの闘いを描いた映画です。
以前黒沢の「隠し砦の三悪人」の解説で、
この「風とライオン」が「隠し砦の三悪人」に影響を受けた場面を紹介していました。
族長を演じるショーン・コネリーの重厚な演技と存在感、
族長とルーズベルトという正反対の男を通して描く、当時の列強諸国の様子など、
ジョン・ミリアスらしい映画に仕上がっていると思います。
ショーン・コネリーがジェームズ・ボンドのイメージから脱却を図った映画であるとも言えるでしょう。
評価は《》としておきます。

今日一番聴いた曲:Valley of the damned/DRAGONFORCE