『五瓣の椿』 著者 山本周五郎 新潮文庫
何故か時代小説は避けてきた。特に山本周五郎の作品は暗いという印象が強い。貧乏な報われない庶民の底辺を描く小説という印象だったが、没後50年の特別企画のコーナーで思わず手にしたこの一冊。
婿養子の父親は懸命に働き、店の身代を大きくした。淫蕩な母親は陰で不貞を繰り返した。労咳に侵された父親の最期の日々、娘の懸命の願いも聞かず母親は若い役者と遊びほうけた。父親が死んだ夜、母親は娘に出生の秘密を明かす。そして娘は羅刹と化した・・・・。倒叙型のミステリー仕立てで描く法と人倫の境界をとらえた傑作。・・・・・解説より
庭で採れたピーマン。たこ、ホタテとオリーブオイルで炒めた。
おやつは京都の「貝合わせ」餡の中に小さなお餅が入っていた。