早春を代表する花は、フクジュソウ・マンサク・ロウバイ・ミツマタなど黄色の花色が多い。この黄色の花が多い疑問は多少解決したが、この早春の黄色の花のラストバッターとして、「サンシュユ」が登場した。
(写真)サンシュユの花
サンシュユは、原産地が中国・朝鮮半島で、名前は平安時代から知られていたようだが、日本に入ってきたのは江戸時代の中頃1722年で小石川薬園に薬用として入ってきたという。
季節的には梅とサクラの間を埋める早春の花であり、
よく見ると花びらが4枚の黄色の小さな花が集合して咲いていて、美しいというよりも気品がある咲き方をしている。お茶の席での花として使われるという選択眼がこんなところにもあるのだろう。
そして、この植物の学名は、シーボルトと盟友ツッカリーニが命名しており、二人が著した『日本植物誌』の中でのサンシュユの植物画を参考にごらんいただきたい。
花が咲いているときには葉がないので、ちょっと苦しい描き方をしている。花の拡大図を入れていればバランスのよいボタニカルアートになるのだが、ちょっと思い入れがなかったようだ。
(写真)サンシュユの木と花
サンシュユ(山茱萸)
・ミズキ科サンシュユ属の落葉小高木で樹高は4~15m。
・学名は、Cornus officinalis Siebold & Zucc.。属名のCornusは、“角”を意味し材質が硬いことに由来する。種小名のofficinalisは、“薬効がある”ことを意味し、秋に真っ赤に熟す果実を漢方で利用する。
・和名は漢名をそのまま音読みして山茱萸。茱萸はグミのことでヤマグミとも呼ばれる。英名も漢名をそのまま使ったShan zhu yu。
・原産地は、中国から朝鮮半島。日本には江戸時代享保年間(1716-1735)に薬用として入ってくる。1722年江戸小石川薬草園に導入されたという説もある。
・3月から4月頃に葉がでる前に、枝先に黄色い小花をつける。
・早春の光に当たり黄金に輝く様から「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれる。
・秋には真っ赤な楕円形の実がなる。この果実は“秋珊瑚”とも呼ばれ、漢方薬としては、中年男性の機能不全、生活習慣病予防などに使われていたようだ。
・食用となる果実で、“コーネリアンチェリー”の名で売られているのは、ヨーロッパ原産の「セイヨウサンシュユ」なので別種となる。
命名者は、シーボルトとその盟友ツッカリーニ
Siebold, Philipp Franz (Balthasar) von (1796-1866)
Zuccarini, Joseph Gerhard (1797-1848)
(写真)サンシュユの花
サンシュユは、原産地が中国・朝鮮半島で、名前は平安時代から知られていたようだが、日本に入ってきたのは江戸時代の中頃1722年で小石川薬園に薬用として入ってきたという。
季節的には梅とサクラの間を埋める早春の花であり、
よく見ると花びらが4枚の黄色の小さな花が集合して咲いていて、美しいというよりも気品がある咲き方をしている。お茶の席での花として使われるという選択眼がこんなところにもあるのだろう。
そして、この植物の学名は、シーボルトと盟友ツッカリーニが命名しており、二人が著した『日本植物誌』の中でのサンシュユの植物画を参考にごらんいただきたい。
花が咲いているときには葉がないので、ちょっと苦しい描き方をしている。花の拡大図を入れていればバランスのよいボタニカルアートになるのだが、ちょっと思い入れがなかったようだ。
(写真)サンシュユの木と花
サンシュユ(山茱萸)
・ミズキ科サンシュユ属の落葉小高木で樹高は4~15m。
・学名は、Cornus officinalis Siebold & Zucc.。属名のCornusは、“角”を意味し材質が硬いことに由来する。種小名のofficinalisは、“薬効がある”ことを意味し、秋に真っ赤に熟す果実を漢方で利用する。
・和名は漢名をそのまま音読みして山茱萸。茱萸はグミのことでヤマグミとも呼ばれる。英名も漢名をそのまま使ったShan zhu yu。
・原産地は、中国から朝鮮半島。日本には江戸時代享保年間(1716-1735)に薬用として入ってくる。1722年江戸小石川薬草園に導入されたという説もある。
・3月から4月頃に葉がでる前に、枝先に黄色い小花をつける。
・早春の光に当たり黄金に輝く様から「春黄金花(はるこがねばな)」とも呼ばれる。
・秋には真っ赤な楕円形の実がなる。この果実は“秋珊瑚”とも呼ばれ、漢方薬としては、中年男性の機能不全、生活習慣病予防などに使われていたようだ。
・食用となる果実で、“コーネリアンチェリー”の名で売られているのは、ヨーロッパ原産の「セイヨウサンシュユ」なので別種となる。
命名者は、シーボルトとその盟友ツッカリーニ
Siebold, Philipp Franz (Balthasar) von (1796-1866)
Zuccarini, Joseph Gerhard (1797-1848)