モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

デュピタクサ・クリスタルリリーの花

2009-03-21 10:14:12 | その他のハーブ
南アフリカケープ州は植物の宝庫で、キュー植物園のプラントハンター、フランシス・マッソンが1770年代に活躍したところだが、最近日本の園芸店にも南アフリカの植物が増えてきていてうれしい限りだ。

ただ、ケープ州が植物の宝庫である理由は、この地域に砂漠、サバンナ、地中海性気候など様々な気候帯があり生育環境が異なるが故なので、この環境を知らないと育て間違いが起こりやすい。

(写真) デュピタクサ・クリスタルリリーの花


この花は、南アフリカケープ州の北西、南西エリアが原産地の不思議な植物だ。
開花期は3~4月だが、生育期は沼地・湿地帯で生育し、開花後は乾燥したところを好むという。
球根類は開花後茎が枯れると掘り上げて日陰で乾燥させるものが多いので別に不思議でないかもわからないが、雨が多い日本ではなかなか夏場以降乾燥する沼地はそうない。

細長い30cmの茎に、6枚の白い花弁、その中心は赤紫で染められ、6個のおしべの黄色と全体が上品な星型の花が多数ついている。

南アフリカの植物が増えてきたのはうれしい限りだが、植物情報が不完全なものが多くよくわからない。

この花は、イギリスの植物学者でキュー植物園に勤めていたジョン・ギルバート・ベーカー((John Gilbert Baker1834-1920))によって1880年に発見された。

(写真) デュピタクサ・クリスタルリリーの花々


デュピタクサ・トリケトラ、クリスタルリリー
・ユリ目イヌサフラン科オニクソティス(Onixotis)属の多年生の球根。
・ユリ目の植物は様々な植物を入れ込みすぎたのでグループ分けが進行しており分類学者により属するところが異なる。
・この植物も次のように学名は複数あり一つに絞られていない。①Colchicaceae(イヌサフラン科)Dipidax triquetra (L.f.) Baker、②Colchicaceae Onixotis stricta (Burm.F)Wijnanda、③Colchicaceae Wurmbea stricta. (Burm.f.) J.C. Manning & A.Vinnersten、④Colchicaceae Pontederia stricta。
・日本での流通名はデュピタクサ・クリスタルリリー
・原産地は南アフリカ・ケープ州の湿地帯で開花し、開花後の夏場以降は乾燥地帯となるところ。
・1880年にジョン・ギルバート・ベーカー(John Gilbert Baker1834-1920)によって発見され、Dipidax triquetra (L.f.) Bakerと命名された。
・草丈は30cm程度で、その先に星型の6枚の白い花弁に雌しべの場所を示す赤紫の色でそめられた花が多数つく。
・生育期は日当たりの良いところでたっぷりと水を与え、開花後に茎が枯れたら堀上げて乾燥させるか、鉢のままの場合は水を与えずに乾燥させる。
・耐寒性が弱いので冬場は霜が当たらない軒下で保管するか室内に取り込む。

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