四月上旬に開花するミツバアケビだが、ちょっと早めに開花していた。
雌雄同株で同じ株に雌花と雄花が分かれて咲く。
(写真)ミツバアケビの雌花と雄花
雌花は、昆虫が止まれるように赤紫色の大きな萼(がく)を広げ、6本の雌しべで待ち構えている。雄花は、小さなカボチャのような形をした1~2mmの大きさのものが10数個一つの房につく。
この二つを見比べ、どのように受粉するのだろ? という疑問がわいてくる。
雄花には花粉がなさそうに見え、雌花には受粉させるはっきりとした柱頭が見当たらない。
だが受粉をして秋には実がなる。雌花の雌しべの数だけバナナの房のように実がなるので、ちょっと不思議なところがある植物だ。
同じ株では受粉しても実が出来ないので、昆虫がよその株で花粉をつけて来ていることは間違いない。
昨年は実がならなかったが、近所で連携して育てないと受粉しない可能性がある。オリーブは雌雄異株なのでよけい連携が必要だ。
(写真)ミツバアケビの葉と花
ミツバアケビ(三葉木通 )
・アケビ科アケビ属の落葉つる性の木。対象物に右巻きで巻きついてくる。
・学名はAkebia trifoliata ( Thunb. ) Koidz.。和名はミツバアケビ(三葉木通)、英名は、THREE-LEAF AKEBIA。
・アケビの名前の由来は、熟して開口した姿からきた“開け実”(あけみ)が通説。
・本州から九州の野山に自生し、中国にも分布する。
・木は雌雄同株で花は雌雄異花。
・開花期は4~5月に濃い紫色の花が咲く。雄花はブドウの房のように1~2mmの大きさの花が多数つく。その元に雌花が独立して数少なく咲く。
・花粉がないので、昆虫に受粉してもらうための仕組みが良くわかっていない。
・果実は9~10月頃で、緑がかったものが紫色に熟し割れる。
・小葉が3枚で、縁に波状の大きな鋸歯がある。名前のミツバアケビはここから来る。アケビの場合は、小葉が5枚なのでここで区別できる。
・つる性の茎は、木通(もくつう)と呼ばれる漢方の生薬として利用されるだけでなく、かごを編むなどの工芸品の素材として珍重される。
命名者
・小泉源一(Koidzumi, Gen'ichi 1883-1953)
京都帝大の教授で、ソメイヨシノの韓国・済州島起源説等を提唱したことで知られる。それだけ謎に富んだソメイヨシノであり、いずれソメイヨシノ・上野でふれるかも?
・ツンベルク(Thunberg, Carl Peter 1743-1828)
リンネの弟子にあたるスウェーデンの植物学者。江戸時代に日本に来て、世界に日本の植物などを紹介した偉大な植物学者。
雌雄同株で同じ株に雌花と雄花が分かれて咲く。
(写真)ミツバアケビの雌花と雄花
雌花は、昆虫が止まれるように赤紫色の大きな萼(がく)を広げ、6本の雌しべで待ち構えている。雄花は、小さなカボチャのような形をした1~2mmの大きさのものが10数個一つの房につく。
この二つを見比べ、どのように受粉するのだろ? という疑問がわいてくる。
雄花には花粉がなさそうに見え、雌花には受粉させるはっきりとした柱頭が見当たらない。
だが受粉をして秋には実がなる。雌花の雌しべの数だけバナナの房のように実がなるので、ちょっと不思議なところがある植物だ。
同じ株では受粉しても実が出来ないので、昆虫がよその株で花粉をつけて来ていることは間違いない。
昨年は実がならなかったが、近所で連携して育てないと受粉しない可能性がある。オリーブは雌雄異株なのでよけい連携が必要だ。
(写真)ミツバアケビの葉と花
ミツバアケビ(三葉木通 )
・アケビ科アケビ属の落葉つる性の木。対象物に右巻きで巻きついてくる。
・学名はAkebia trifoliata ( Thunb. ) Koidz.。和名はミツバアケビ(三葉木通)、英名は、THREE-LEAF AKEBIA。
・アケビの名前の由来は、熟して開口した姿からきた“開け実”(あけみ)が通説。
・本州から九州の野山に自生し、中国にも分布する。
・木は雌雄同株で花は雌雄異花。
・開花期は4~5月に濃い紫色の花が咲く。雄花はブドウの房のように1~2mmの大きさの花が多数つく。その元に雌花が独立して数少なく咲く。
・花粉がないので、昆虫に受粉してもらうための仕組みが良くわかっていない。
・果実は9~10月頃で、緑がかったものが紫色に熟し割れる。
・小葉が3枚で、縁に波状の大きな鋸歯がある。名前のミツバアケビはここから来る。アケビの場合は、小葉が5枚なのでここで区別できる。
・つる性の茎は、木通(もくつう)と呼ばれる漢方の生薬として利用されるだけでなく、かごを編むなどの工芸品の素材として珍重される。
命名者
・小泉源一(Koidzumi, Gen'ichi 1883-1953)
京都帝大の教授で、ソメイヨシノの韓国・済州島起源説等を提唱したことで知られる。それだけ謎に富んだソメイヨシノであり、いずれソメイヨシノ・上野でふれるかも?
・ツンベルク(Thunberg, Carl Peter 1743-1828)
リンネの弟子にあたるスウェーデンの植物学者。江戸時代に日本に来て、世界に日本の植物などを紹介した偉大な植物学者。