赤坂御用地のトンボ相 ―多様な環境と人の手による維持管理― 秋篠宮悠仁1・飯島健2・清拓哉3, *
悠仁さまのトンボの論文が、先月科博から発表されたとのネット記事から、久しぶりに科博HPを見てみた。
研究報告 A類(動物学) 第49巻第4号 November 2023の中の唯一の日本語記述で、科博が出版するレベルの論文とは感じなかった。
実力がないのに肩書やはったりで生きていくのも大変だよなぁ・・と、なんだか同情する気分になった。
こちらは、朝日新聞デジタルの「「魚のすべてが好き」小4男児 釣ったマアジを32色で描いてみたら」・・
こんな・・生き物に対する「心」を感じるものを発表できる人になってもらいたい。
悲しいけど、悠仁さまは、失敗とかもさせてもらえない生き方なのかなぁ・・
で・・ストランディング情報へ移り、淀ちゃんの調査概要を見る。
なんと全長16m近く、体重38t、年齢46才。スゴイ・・この数値だけで、先の論文の嫌な気分が吹っ飛ぶ。
小笠原では、だいぶ前だけど、16.3mのマッコウクジラが漂着していたのか・・とか、
最北の礼文島スコトン岬沖では、スナメリと同じネズミイルカ科のイシイルカが混獲されていた。
備考にあるストランディングネットワーク北海道の報告書は、写真入りで実に分かりやすい。
広い北海道での活動は、とても大変だろうなぁ・・と感じる。
年末年始の休みを使って、どこかで鯨を見られないかなぁ・・
と思うも、日本近海にはどこにでもクジラはいるんだろうなとか、混獲としているけどミンククジラは定置網漁業では獲物なんだろうなとか感じるだけで、ここだという場所には行きつかなかった。
年末年始は、図書館で借りた20冊を読んで・・観察できていない顕微鏡系を見る時間も足りないので、いつものように、近い海辺を徘徊するべ・・
で、とりあえず読んだ3冊は、スゴイ本だった。。
まずこちら・・
先の○○さまと同じ昆虫に関するものだけど、内容は、人間の遺伝子解析への応用から、昆虫食まで、まさに時代の先端を行く研究が紹介されていた。(←殆ど理解できなかった。。)
コオロギ牧場・・なんてものをやってみるのも面白そうな気がした。
本書内では、コオロギと並ぶ実験動物のショウジョウバエによる内容も多かった。
「満腹時よりも空腹時の方が、効率的に記憶が良くなるという実験結果が得られている。」との記述には、人と同じだと納得させられた。
実は半年ほど前、小さなクモの飼育用の餌、翅が無いキイロショウジョウバエの飼育に挑んでいたので、爬虫類などのペット用の餌にコオロギとショウジョウバエが流通している背景に、実験動物としての需要が多かったんだと知った。
東京都立大学のショウジョウバエの育成に関するHPを参考に、飼育・増殖に挑戦した。
リンゴの皮からつくってみた酵母菌?(←ただのカビかもしれないけど、香りは良かった。)
酵母を作る所から挑戦し、これを入れたハエは、3世代くらいは生き延びてくれたけど、結局、増産には至らなかった。
ショウジョウバエの飼育瓶の中・・酵母なのか、カビなのかさっぱりわからない。右端のオレンジ色っぽいのは羊羹の切れ端。
酵母かカビかわからない写真は、この激安チューブで撮影。
MFだけど、M4/3は軽くて小さいので、マクロレンズと合わせると結構使える。
ヤミイロカニグモの脱皮殻・・
アブラムシのような透き通った緑色の小さなクモ・・ウロコアシナガグモの幼体かなぁ?
話を戻して、本の続き・・
これも昆虫系・・内容が凄すぎて、どうやったらこんな本をまとめられるのか・・
もはや手品を見ているような気分だった。
人の暮らしに大きくかかわってきた昆虫の研究は、本当にすごいと思い知る。
で、1番読み入ったのがこれ・・
「南海トラフ地震は約80%の確率で30年以内に起こる」と国が言ってきたけど、科学的な根拠は無いという、
巨額な防災予算を引き出すための実態が綴られた実話。
加担側の地震防災専門家の講演を何度も拝聴してきた自分には、なかなか悲しい実態だった。
それらしい身なりで、偽物をブランド品だといって売れば、大きな利益を得られる・・詐欺の基本と同じだった。
はったり行政がまかり通るのも、科学的な知見に対する報道や国の支援の乏しさにあるような気もする。
悲しい記述になってしまったので・・以下は、気分を変える写真です。
子供の頃、魚釣りに良く通った、公害で有名な港近くの川・・・河口まで数百mだけど、花崗岩質の砂底で、透き通った水が流れる。
拡大・・・オイカワとヨシノボリがたくさんいた。
先週、別の川面・・ミコアイサの若鳥?
お目目がぱっちりしているように見える。
キンクロハジロ・・暖かかったせいか、なかなか来なかったけど、ようやく見られるようになった。
カモは、不思議な面白さを感じるなぁ・・・
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。