流れのままに。

いろんなことを好きに語っております。

10年周期

2007-07-29 17:52:50 | Weblog
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入院中にふと気付いたんだけど、僕は人生で初めて手術を必要とする病気をしてから、ほぼ10年周期で手術をしているのね。

初めて手術をしたのは6~7歳の頃で、扁桃腺を取りました。
その頃風邪をひけば高熱を発してね、原因は扁桃腺だった。
風邪もひきやすかったんだよね。
その時の手術の様子は覚えてる。
口から器具を入れて扁桃腺を切るんだけど、僕は手術台に寝ているんじゃなくてイスに座ってた。
前日は何も食べるなと言われてたのにみかんの缶詰食べちゃって、器具を挿入されたとたんに吐いてた。
「食べるなって言ったのに」って執刀医が文句言ってた。
そりゃそうだよね。
下手すりゃ喉に詰まるか気管に入るかして、命に関わる場合もあるんだから。
術後にうがい薬を処方されるんだけど、これがメチャクチャ不味くてね。
今でもあの味覚えてる。

二度目の手術は17歳の時。
盲腸でした。
確か破裂する寸前だった。
もの凄い痛みと高熱で医者へ行くと盲腸だった。
一週間入院したんだけど、どういう訳か高校の友人が誰も見舞いに来ない。
冷たいなぁなんて思ってたら、何と担任が盲腸で入院してるって生徒には言ってなかったということが判った。
体調崩して今週はお休みです程度。
そりゃ来ないよね。
担任なりに気を遣ったんだろうか?
盲腸ってガスが出るまでの勝負だよね。
あの瞬間の安堵感は今でも覚えてる。
「ああ、これで物が食える」って。

三度目は病気じゃないけど、26歳の時にスクーターの事故で足の骨を骨折した。
車とぶつかったんだけど、足だけで済んだのはラッキーだったかも。
きれいにぽっきり折れてたから治るのも早かったし。
ただ足首もいってたから、動くようになるまでちょっと大変だった。
毎日クリーム塗ってマッサージしたりしてね。
手で持って負荷をかけたり、なるべく歩くようにしたり。
動くようになるまでにどのくらい掛かったかな?
普通に歩けるようになったのは多分2~3ヶ月掛かったんじゃないのかな。
もっとだったかも。
骨折ってプレート抜くための手術もするから、二回受けなきゃならないんだよね。
あれがちょっと面倒だな。

三度目は34歳の時。
肺気胸でした。肺に穴が開いて空気が抜けちゃうやつね。
抜けた空気がそのまま肺を圧迫するから、呼吸が苦しいんだよね。
僕の場合体型的になり易いらしくて、実はそれまでにも何度か発症してたんだけど、三日くらい我慢してれば自然に治癒してた。
痛みもあるし呼吸も苦しいんだけど、動けないほどじゃなくて学校や仕事にも行ってた。
入院した時はね馬鹿だから穴が開いたまま飛行機に乗っちゃったんだよね。
それで酷くなっちゃった。
当時の先生に言わせると命の危険も多少あったらしい。
だって飛行機が上空にいる間ずっと、ほとんど呼吸ができなかったもの。
気圧の関係で。
意識も失う寸前で、かろうじて残っていた意識をフル稼働して、気絶しないようにしてた。
息も口からできるだけ静かにするようにして、何とか周りに気付かれないように必死だったな。
気付かれたら大事になるの判ってたからね。
隣にも乗客いたけど、気づかれなかったな。
着陸寸前になってやっと呼吸が戻ってね。
あの時は本当に死ぬかと思った。
でもね、すぐに病院へ駆け込んだのかというとそうじゃなくて、確か3日後だったと思う。
また自然に治癒するんじゃないかと思って、ちょっと様子見てた。
馬鹿だよね。

で、四度目が今回の胃がん。
今45歳だから、ほぼ10年周期で手術をするような事態になっている。
ということは次は55歳前後に何かあるってことだけど、そうするととりあえず『五年生存率』はクリアしたということになるから、いいのか悪いのか?
がんが再発するんだとしたら、その辺りが僕の寿命になるのかもね。
じゃなきゃうちは両親共に心臓を病んでるから、そっちかも知れないけど。

何にしても老衰で静かにって訳にはいかないらしいな。