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光市母子殺人事件の死刑判決が確定することになった。
この事件は犯人が当時未成年だったことで
死刑判決が妥当なのかどうかが焦点だったけど
僕は正しく判断されたと思う。
幼い子供まで殺害してしまうという残忍な行為に対し
未成年の一点で死刑回避をするのは、やはり判断に無理がある。
そもそも18歳という年齢が未成年だというのは
法律で規定しているからそうなっているんだけど
現実的に18歳と20歳に人間としてどれほどの違いがあるんだろ?
思考判断能力も肉体的成熟度も、違いがあるとは思えないよね。
例えば20歳の大学生より、18歳の社会人の方が
人間としての成熟度は、むしろ上回っているケースも多いし。
だとしたら僕は量刑判断も等しく行なわれるべきだと思う。
極端なことを言えば、19歳で翌日が20歳の誕生日だとしても
事件当時はまだ未成年だから、死刑は回避するのか?って話し。
法で成人と未成年を明確に仕分けするっていうのは、そういうことだもの。
今回もし18歳であることが死刑回避の理由になったすると、そういう理屈にもなる。
確かに未成年と聞くと死刑判断は重いように聞こえるけど
僕は要するに年齢で安易に区別するのではなく
死刑に相当する責任能力があるのかどうかを問うべきだと思っている。
そういう意味で、今回の死刑判決は正しい判断だと考える。
罪と罰の基本にある理念が”目には目を、歯には歯を”だとすれば
過失や正当防衛ではなく人を殺害した者は、命をもって償うべきではないか?
確かに人が人の生死を決定することに、全く疑問を感じないわけではないが
既に人の命を奪った者を前に、人としての倫理観を論じても仕方がない。
僕は原則として、殺人に対して罰が寛大であるべきではないと思っている。
それでは殺された方は殺され損になってしまう。
被害者が加害者以上に損を被るようなら、法は破綻していると言っていい。
罰が社会に対しての見せしめという側面を持っているなら、尚更だ。
未成年に罪を問う場合、よく言われるのが「更正の可能性」だけど
そもそも残虐な犯罪を犯した者を更正させる意味がどこにあるんだろ?
無理に社会へ戻したところで、社会的メリットがあるとは思えない。
不良がカツアゲで相手に怪我をさせたのとは訳が違う。
不良は不良をやめれば不良ではなくなるが
殺人者は殺人をしないからといって、元殺人者にはならない。
それだけ犯した罪は重いのだから、罰も重くあるべきだと思う。
そう考えると、今回の死刑判決は妥当な判決だと言える。
ただ死刑執行が滞っている現実を考えると
今回の判決がどれほどの有効性を持っているのかには疑問がある。
妻子を殺された旦那さんにも、どれほどの慰めになるのか?
どんな判決であれ、妻子は戻ってこない。
何か空しい感じだね。
それでも墓前に報告が出来ることは、良かったんだろうと思う。
改めて殺害された妻子のご冥福をお祈りしたい。
こんな悲惨な事件が二度と起こりませんように・・・・・。
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