鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

ストロー笛

2024年12月18日 | 音楽 ギター

ストロー笛の授業というか話というかデモストレーションというのかを受けました。

 

ストローで真っ直ぐな笛を作るだけではなくて、曲に合わせたいろいろな形をストローで作って吹いています。

これは「かもめの水兵さん」です。

 

実はこの方の授業は以前にも受けていて、その時の写真です。 かもめの羽が曲に合わせて動く。

これって、簡単ではないのです。 曲を鳴らすストロー笛と、羽を動かすストローに別々に息を吹いている。

羽は曲に合わせた動き方をしなければなりません。 

 

この方はストロー笛は趣味でやっておられます。 もともと国立大学の宇宙工学を卒業して、今は教員だと思います。 趣味でリコーダーも吹かれますが、なんとその腕前は長年音大で教えていたとの事。 これらの事が根底にあってのストロー笛なのですが、こちらは本当に趣味を通り越した度を越した遊びという事です。

 

こちらは「象さん」です。 長く垂れ下がっているのが象さんの鼻です。

 

象さん ぞーおさん、の曲に合わせて、鼻が持ち上がります。 この鼻はシリコンのような柔らかいものに見えるのですが、ストローです。 柔らかく曲がるように工夫しています。

鼻が持ち上がるのは、空気穴が微妙な位置に開けてあるからで、宇宙工学のなせる技でしょうか? というほどのことではなくて、何度も作り直しては最適解を求めているそうで、努力というか、好きな賜物です。

 

二つの机いっぱいに、ストロー笛が並んでいます。 一曲にひとつづつなのでたくさんあるのです。

そして、曲を奏でる穴の位置は全て違うので、一曲20秒ほどのものを練習するのに1ヶ月以上かかるとの事。

 

いろいろな種類があり、とても覚えきれなかったのですが、それぞれ、遊びの機能が満載です。

笛は長さが長いと低音になります。 2倍長くなれば1オクターブ低くなる。 4倍になれば2オクターブ低くなるという事で。低音用というものは、曲げて長さを稼いでいます。

ストロー笛でも低音は素晴らしい音色です。 びっくりしました。

 

前述のように、この方はリコーダーの名人です。 この日はいくつかのリコーダーも持ってきておられました。 プラスティックの小学生用のようなリコーダーもありましたが、価格が10倍以上ちがう木のリコーダーとプラのリコーダーでも音はほとんど変わらない。 要は吹き方だ、ということでプラでもとても良い音を出していました。 これは私のギターにも言える事で、高価な楽器を使えば良いということではなくて、それをいかに使いこなすかということです。 まあ、「格付けチェック」の番組で分かっていますね。

でもって、上手にリコーダーを吹ける人なので、ストロー笛も上手に綺麗に吹けるのです。

本人は、遊びと言っていますが、遊びだけでは海外公演などに行けません。 ドイツやあちこちのテレビでも講演しているそうです。

 

これは4重奏用ということで、4本のストローがありますが、これで奏でる和音は完璧な調律になっていました。

音を聞いてびっくりしたのですが、音楽の基本がないとここまでの調律はできないなと思いました。

 

そして、この方が何度も言われたのは、こういうことは「度を越さないとダメなのだ」 ということです。 普通にストロー笛を作ったり吹くのは、子供会などいたるところでやっていますが、この人はおかしんじゃない? と言われるほど度を越さないと面白くない。 

趣味の世界で度を越している人はいますが、やはりお金や世間体のことで、なかなか度を越せない。 家族からも疎まれる。

ストロー笛はお金の点では、なんら問題ない。 失敗すればいくらでも作り直せるので、たくさん作って遊んでくださいとの事。 まあ、環境問題には少し気を使いますが、と言いつつ。

 

以前の講義で、ストロー笛の作り方を習いました。

ストローを用意します。 太さは6mm程度です。

 

端をぺちゃんこに潰して、両側を少し切ります。 ぺちゃんこになりにくい時は軽くアイロンを当てるそうです。

これで、クラリネットのリードのようなものができました。

 

これだけで吹くと音が出ます。 いや、出るはずです。なかなか出ないけれど。

 

ある間隔で指穴を開けます。

 

穴あけはパンチを利用して、ストローの半分程度に穴を開けます・

 

こんな穴になりました。 ちょっと大きすぎたか?

 

完成です。

 

授業後は受講者全員が必ず書く感想文ですが、皆が皆、楽しかった、面白かった、驚きと笑いに包まれたと書いていました。

 

どうぞ皆さん、お試しあれ。 


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