安全神話崩壊と報道機関の死
まだ、20ケ月の日々が経過しただけである、福島原発事故を忘れようとしている。故郷の戻れない難民が多く疎開先で涙を流しているのも忘れようとしている。放射能汚染で死んだ人間は少ないなどと事故を風化させようとする動きもある。
原爆で20数万の命を奪った広島さえも忘れようとしている。放射能の後遺症で明日の命さえわからない人へ思いやりさせも忘れようとしている。地震災害は天災かも知れない。原発崩壊は、まぎれもなく人災なのだ。想定外の津波は、事実、想定に外れていたのか、空論では済まされない。
福島原発事故は、安全神話を完璧に崩壊させ、世界中に原発の恐怖を発信した事件である。
カーター大統領時代にスマイリー島の原発事故を教訓としていたアメリカは、福島原発事故発生と同時に緊急指令を関係者に送っていた。
日本政府は、報道機関や地元自治体にも、なんら緊急事態発生と緊急退避を指示せず、大切な秒読みの時間を無駄にした。報道機関も、アメリカ指令室から入るニュースを官邸に追及する義務を懈怠した。報道機関の死だ。日本の政治家、官僚など傲慢な不誠実な人間が、国民に思いやる心を亡くして久しい。真実を追うジャーナリストの死は、目を覆うばかりである。
(すみませんでした。申し訳なく思っております)とテレビで頭を下げて済む世界なら、ありとあらゆる事故は無くなることはあるまい。報道機関は、真実を伝える責任を忘れてはならない。
全国消費者国民運動連絡協議会
全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム
全国メデイア報道384社連絡会議
全国オンブズマン連絡会議
日本時事新聞社
太平洋クラブ被害者の会