今回は、「にっぽんの真ん中」とはありますが、新潟と金沢からです。
昭和39年と言えば、エリック・ドルフィーがヨーロッパで客死した年なんですが、
一般的には、東京オリンピックの開催の年。
この年に、新潟で大地震があったんですね。
今回の放送で知ったんですが、デューク・エリントンが来日したコンサートの収益を新
潟市に寄付したそうです。
そして、新潟市はエリントンに名誉市民の称号を贈ったそうです。
これが、契機となって、新潟にジャズが浸透していき、ニイガタ・ジャズ・ストリートが
始まって、今日に至っているという話が番組の冒頭にありました。
その事務局長を「ジャズ喫茶スワン」の二代目店主がやっているそうです。
このお店でもライブを行っているのですが、ジャズ喫茶としてのあるべき姿も忘れて
いません。
それが、レコード再生、オーディオへのこだわり、そして、それはこういう音楽があ
る、これがジャズというのを知ってもらいたいという情熱なんですね。
もう一店は、金沢にある「もっきりや」です。
こちらには、ピアノの名器ベーゼンドルファーが店内に置かれ、ライブが行われてい
るそうです。
「もっきりや」の名だけは、ジャズ以外のところで聞き及んでいました。
2回の放送分、5店舗を見てきただけですが、前回の名曲喫茶も含めて、その店主
の人柄がお店を作り、お店が人を結び付けていることがわかります。
おしゃれな場だけでは、お店は長続きしません。
こだわって聞かせるだけでも駄目なんですね。
「もっきりや」の店主の話の中で、誰かにお店を任せることができれば、ゆっくりとジ
ャズ喫茶を巡り、まだあったんだなという旅をしたいと言っておりましたが、私も同じ
思いになっています。