平成11年当時、NTTデータはゲーマーズドリームというコンテンツを立ち上げました。
ゲームパッケージを購入してホームページにアクセスし、複数のゲームに参加できるもの
でしたが、当時のネット環境は通信対戦ゲームを行うのに充分なスペックが出ず、企画は
立ち消えとなりました。
その後のことはわかりませんが、この潜水艇シューティングゲームはその後製作中止に
なったようです。
●潜水艦A
最初に、何隻か書いてみてくれと言われ描いた内の一隻です。
通信対戦では表示できるポリゴン数に極端な制約があり、単純な形状
が求められました。未来的なデザインとバリエーションごとの特徴が
必要でしたが、それほどリアルな形状は要求されませんでした。
●潜水艇A 三面図
最初だけ三面図を要求され、簡単な作図をしました。
これをもとにモデルが作られ、当時ゲームショーで配布されたパンフレット
に掲載されましたが、ポリゴンモデルは極限まで簡略化されたものでした。
丸い形状はポリゴンにとっては鬼門でしたから覚悟はしていましたが。
●潜水艇C
これらの潜水艇にはニックネームがいくつか用意されていましたが、ゲームが
製作中止になった時点でポリゴンモデルができていなかったものには、コード
ナンバーしかついていません。
この潜水艇はスクリューを船体が囲みこむようなデザインになっている所が
特徴です。ゲーマーの視点が、後方ななめ上からなので、画面上では
判りにくい形状ですが、私は気に入っています。
●潜水艇D
現代の潜水艦は涙滴型をしています。水中での抵抗を最小にする為です。
そう言う基本的な形状を取り入れつつ、未来的な形状を探ったのがこれです。
ほとんど直感的にできたものですが、スクリューの直径が大きいせいか、
飛行機みたいです。
ゲーム中でスクリューが小さいと、回転している様子がわかりづらいから
ですが、プロペラみたいでへんですね。
●潜水艇 SUA-1
この潜水艇は、バリエーションを増やす段階で描かれたものです。
上の三隻と違って、輸送力を重視した大型船です。ゲーム中では、
様々なミッションをこなして収入を得、船体や装備を買い換えたり
できます。輸送力を増やせば物品の運送を請け負う事ができるのです。
単純な棒状の船体にするよりも、双胴にした方が、輸送力を強調
できるのではないかと考え、こうしました。