XBOXの通信対戦ゲーム ガングリフォン・アライドストライクに登場する
A-MAXと呼ばれる機体です。最初私は、これを新ガングリフォンとすべくデザイン
したのですが、ゲーム企画の関係でアメリカの機体という事になりました。
●A-MAX
全面的にステルスデザインを取り入れて他の機体との差別化を図っています。
かなりの期待を込めてデザインしましたが、担当氏は宮武一貴氏のデザインした
ステルスタイプのバルキリーを見せて、暗に難色を示しました。はっきりとは
言いませんでしたが、それの亜流と言いたかったのでしょう。
しかし、実在のステルスデザインをメカデザイナーが研究して取り入れる事は
普通のことであり、それ以外の接点がないのにデザインを取り下げるのはナンセンス
と言えました。 ただ、ゲーム自体が酷評されたため、デザインについての論評は
ほとんどありませんでした。これは非常に残念なことでした。
●A-MAX 三面図
ステルスデザインを表現するために、描線の角度を統一する必要があリました。
複雑なロボットをすべて同一角度で描くのは難しく、雰囲気だけの表現となった事
が判ると思います。実際問題、低高度しか飛ばないA-MAXに厳密なステルス
デザインは不必要なのですが。
● A-MAX 脚構造
降着装置が航空機のように備わっていることで、より現実の兵器
に近く見せています。コクピットへパイロットを乗せるため、しゃがみ
ポーズを考えましたが、これは使われなかったようです。
A-MAXは、エンジンの開発不調から、低出力のエンジンを搭載
しており、そのため間欠的なジャンプ飛行能力しかないという後付け
設定があります。
私は、この機体が飛行形態である程度の巡航ができる事にしたかった
のですが、(もちろん設定上で)担当氏からそれを止められたので
設定でフォローしたのです。